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10日前の4月25日、私の地元にほど近い尼崎で、JR通勤電車の脱線事故が起きた。

その日、私はラオス・ルアンナムターのネットカフェでニュースを見ていて、阪神タイガースの快進撃に喜びながら、まだ小さく報道されていたその記事を見つけた。

その時はまだ死者が数人と出ていて「どんな脱線したんや?」と思っていただけなのだが、その後ニュースを見るたびに死者は鰻上りになり、ついに百人を超えてしまった。日本の鉄道史上でも5番目くらいの大惨事だという。

しかもその脱線原因はただのトラブルや人為的ミスではなく「1分30秒の遅れと、度重なる運転指令からの遅れ回復命令に焦った運転士が、スピードオーバーしたまま列車を急カーブに突っ込ませたから」だというからやりきれない。日本を走っている鉄道の時刻の正確さは世界に誇れるものだと思うが、定時運行を守るあまり安全運行をないがしろにしてもらっては本末転倒だ。

「数時間をロスする渋滞じゃあるまいし、たかが1分30秒遅れたぐらいでどれほどの社会的・経済的損失を生むというのだ?」とも感じるのだが、何よりもここ三ヶ月間アジアの時間の流れを体感してきた身には、こんな日本の現実が非常に悲しく思えてくる。もちろん運転士の運転ミスが直接の原因ではあるが、その背景にはたかが数分の遅れも許容できない乗客の心理、そして日本人の国民性までが浮き彫りになってくる。

これは散々言われているように、起こるべくして起こった事故で、その根っこは相当深いところにありそうだ。


ここタイの鉄道では、今回のような原因の事故は100%起こり得ないだろう。10分程度の遅れなど遅れのうちに入らず、停車位置もあって無いようなものでオーバーランもしようがない。乗客も遅れにいちいち反応せず、悠々たるものである。

今回、そのタイ国鉄の夜行列車に乗ることにした。


5月4日、チェンマイ駅。バンコク行きSpecialExpressの出発時刻は16時45分だ。

バンコク行き夜行は4本出ているが、今回乗るのは冷房付き2等寝台車と1等寝台車だけの客車寝台列車である。ほかには冷房なしの3等座席車から1等寝台車(当然、冷房付き)まで混成の列車、2等座席だけの高速ディーゼルカーなどもあって、まるで夜行バスや飛行機に主導権を奪われる前の日本のようだ。

日本の国鉄時代、夜行列車はバラエティに富んでいた。
寝台車だけのスマートなブルートレインから、普通自由席車からA寝台車まで5種類のグレードに食堂車を挟んだ夜行急行、古い客車を連ね、一昼夜をかけて終着駅に辿り着く夜行鈍行など、今思えば牧歌的な時代だった。タイの鉄道には、前に乗った昼行ディーゼル列車といい、今の日本で味わえなくなった雰囲気がある。

チェンマイ駅も、一昔前の地方の終着駅といったのんびりした雰囲気で、ホームでは夜行列車出発前独特の光景が繰り広げられていた。既に入線している列車の周りは、大きな荷物を抱えてこれから乗ろうとする人や、売店で飲み物などを買おうとする人たちが行き交っている。
見ていると、こちらもワクワクしてきた。ついに乗るぞー!

ステンレス車体を連ねた(日本製でなく、韓国のデウやヒュンダイ製だった)無骨だがスマートな列車をひとしきり撮ったり、売店でビールやお菓子を仕入れたりしているうちに発車時刻が来て、列車はホームをゆっくり滑り出した。
珍しく定刻(2~3分の遅れだが、十分「定刻」の範囲だ)の発車だった。

ちなみに今回乗ったのは冷房付き2等寝台車。二段ベッドがレール方向に配置されていて、昼間は上のベッドを跳ね上げ、下のベッドは向かい合わせ座席になるという、日本でも一部残っている形だ。幅も十分で寝心地も良さそう。ちなみにチェンマイからバンコクまで740バーツ(2千円くらい)。それが6両。あとは二段ベッド個室の1等寝台車、食堂車、荷物車という編成だ。


さて、落ち着いたことだし、車内探検に出かけよう。ザックはもちろん梯子にくくり付けて。


乗客は現地人とバックパッカーが半分ずつくらいで、満員御礼だ。2日前にチェンマイ駅の窓口で予約した時は残り3席で滑り込みセーフだったのだが、そんなに人気があるのも分かる気がする。バスより料金は高いが、やはり横になって移動できるのは疲れなくていい。タイの列車にしてはまあ清潔だし。

乗りたかった1等寝台車(満席で取れず)も覗いてみると、いくつかの部屋が廊下側のカーテンを開け放していて中が見える。広々とした二段ベッドに洗面台まであるぞ。内装は質素だが、必要十分だ。これで1250バーツ(3300円)。数日分の生活費が吹っ飛ぶが、日本でこんな個室寝台車に乗ったら、個室料金だけで6千円以上する。運賃と特急料金は別途でだ。それに比べたら安いもんだ。

ゴージャスではないが、車内に漂うゆったりした空気は長旅の夜行列車ならではだ。
それに合わせるように、列車ものんびりと草原の中を走る。バンコクまでは600kmくらいあるが、到着は翌朝6時25分。14時間近くかけるだけはある。日本の寝台特急なら9時間くらいで行ってしまうだろう。SpecialExpressを名乗ってはいるが、何ともゆったりしたものだ。


さて、食堂車では既に気の早い客が食事を始めていたが、なぜかこの車両だけ冷房がなく、開け放した窓からは熱風が吹き込んできている。ただでさえ厨房の熱気も流れてくるので、暑い。暑すぎる。だいたい、わざわざここで食わんでも、夕食時には席まで運んできてくれるではないか・・・。

そう。この列車は、夕食を席まで運んできてくれるサービスがあるのだ!

日本より上ではないか!日本の寝台列車など最近は食堂車すらほとんどなくなって、待ち時間のホームで立ち食い蕎麦をすすったり、ベッドに腰掛けて冷めた駅弁を掻き込んだりと、食事時には何となく侘びしさが漂うのだが(高い寝台料金払うてんのに!)、ここでは上げ膳据え膳ときている。しかもデリバリーの時間も指定できるとあっては、タイとは思えない芸の細かさに感心するばかりだ。もっとも、時間通りに持ってきてくれるかは疑問なのだが。

係員がメニューを持ってきてくれた。カレー中心のコースや、単品などレストランにも劣らない多彩さだ。さすがはタイ。もちろん英語表記もあり、困ることはない。
ただ値段はかなり高く、ディナーセット150バーツ、瓶ビールが100バーツと、カオサン相場の倍以上もするが、まあ比べること自体がナンセンスかもしれぬ。折角乗ったのだから、特急トワイライトエクスプレス(大阪~札幌)の1万円フルコースディナーとはいかんが、ちょっと豪勢にディナーを堪能してみるか。

結局、やはり指定時間より少しは遅れたが、ご飯、鶏肉と野菜の炒め物、グリーンカレー、スープ、パイナップルのデザートというディナーにありつくことができた。

係員が向かい合わせ席の間に組み立て式のテーブルをセットすると、すぐに料理は運ばれてきた。エコノミークラスの機内食のような、トレイに乗っかった料理を想像していたのだが、ちゃんとした皿や器に盛ってあってラップがかけられていた。お~、ビジネスクラス待遇や!味もなかなか。タイの料理は列車の中もハズレがないのか。

ただ、配膳に使うお盆をどこに収納するかと思いきや、ゴミ箱の横に突っ込んでいるのには「・・・」であった。まあ、タイで高度な衛生管理は期待せん方が良かろう。

夜8時前には、もうベッドメイキングが始まる。係員が、収納されている上段ベッドを引き出し、カーテンを引っかけてゆくが、シーツや布団を敷くのはセルフサービスで、これは日本と同じだ。シーツはビニール袋に入っていて、ちゃんとクリーニングされているのだと分かる。使い回しでないので安心した。

列車は揺れも少なく、ベッドの寝心地も悪くはない。熟睡できそうだ。ただ、やはりカーテン一枚しか仕切りがないので少し不安は残る。日本ですら夜行列車の盗難騒ぎは日常茶飯事なのだから。パソコンやカメラは身体にストラップを引っかけておいた方が良さそうだ・・・。


翌朝、目が覚めると、列車は既にバンコクの手前の駅まで来ていた。幸い、荷物もなくなってはいない。

バンコクに着いたのは午前6時15分。時刻表では6時25分着なのだから、10分も早く着いてしまったことになる。まあ、始発駅で早く出発されたら困るが、終着駅に早く着いたのなら客にとって不都合はない。ただ、他の列車には影響ないのだろうか・・・。

客が降り終わると、デッキからホームに向かって何やら白い大きな袋がポンポン投げられているではないか。よく見ると使い終わったシーツのようだ。しかしいくつかは線路の上や、事もあろうに列車のトイレの排水口の真下に落ちて汚れているではないか。なんぼクリーニングするとは言ってもねえ・・・。まあタイやから仕方ないか。インドなどもっとひどいのだろうから。ちなみに日本ではすぐさま車両基地に回送して清掃するのだが。


海外で夜行列車に乗るのはベトナムに次いで二回目だったが、日本とも比べてそれぞれの違いが面白かった。社会主義国らしく何もかも実用本位のベトナム、車内は質素だが「食」へのこだわりが感じられたタイ。

日本の夜行列車はここにきて、時間で売るか、豪華さで売るかの二極化が進んでいる。「トワイライトエクスプレス」や「カシオペア」といった豪華夜行列車、速達型の夜行列車は好評だそうだが、それ以外は縮小の一途をたどっているのだ。「さくら」「はやぶさ」といった伝統のブルートレインも、いつ廃止になってもおかしくない。寂しい限りだ。料金の高さもあるかもしれないが、日本人の旅も変わってきて、余裕が無くなってきたのかもしれない。タイの鉄道が日本の後を追わないように祈るばかりだ。

そう言えば、ラオスへ行く途中に寄ったタイ北部のノンカイ駅で、面白い光景を見た。

昼過ぎに行くと、夕方に出発する夜行列車がホームに留置されていたのだが、中を覗いてみると、これから夜行列車に乗るであろう乗務員が昼寝をしているではないか。また、デッキに腰掛けて新聞を広げていたり、短パン姿でホームをランニングしていたりもする。
きっとバンコクから夜行で往復する乗務スケジュールなのだろうが、それにしても牧歌的なタイの鉄道を象徴しているようなワンシーンだった。
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ェンマイは、バイクで動き回るには絶好の町だ。
バンコクほど車は多くないし、交通マナーも悪くない。それに見所は郊外にも点在しているので、その都度ソンテウやトゥクトゥクを使っていたら時間も金もかかってしまう。
カブ型の4段変速車なら24時間借りても120バーツ。ソンテウ3~4回分なので、これを使わない手はない。

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バンコク行きのバス情報収集で、郊外にあるバスターミナルへ。まったく、ワン公たちはどこのバスターミナルでも通路やホールの真ん中で寝てやがる。

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山を越えて1時間くらいバイクを走らせると、売店が連なったような集落があった。日本ならその奥に寺か神社でもありそうな雰囲気だが、そういうわけでもなさそうだ。

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モン族の観光集落とのこと。日本語の表示もたくさんあって、派手な柄の布などがたくさん売られていた。

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観光客が車から降りてくる度、綺麗な衣装に身を包んだ女の子が近寄っていって、記念写真やら自分の店の勧誘やら営業を始める。なかなか逞しい。

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チェンマイ郊外の山腹にあるドイ・ステープ。キンキラキンの仏塔が晴れの空にそびえていた。

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しかし、ここの一番の見ものはこの風景だと思う。日本の地方都市といった趣のチェンマイ。タイ第二の都市なのに緑に覆われていて、近づく雨期を告げるような積乱雲が、鮮やかな陰を作っていた。

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チェンマイのナイトマーケット。やはり観光都市のマーケットだけあって、品揃えも豊富だし、道行く人も外国人が多い。バンコクよりも値段が安いし、おすすめだ。
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メーサイの国境近くにあるマーケット。ミャンマー人らしい姿も多かった。


日はメーサイから、タイで2番目の大都市チェンマイにバスで向かう。

チェンマイへの直行バスはなく、チェンライ(チェンラーイとも言う。チェンマイの少し北に位置する町)で乗り継ぐ必要がある。まずは町外れにあるバスタ-ミナルからチェンライ行きの中型バスに乗った。

しかしながら、ラオス国境のチェンコンから乗ったバスと言い、さすがは先進国タイだ。1ヶ月半いたラオスとは大違い。1時間おきといった間隔で、定刻からさして遅れることもなく出発する。バスもラオスほどオンボロではなく、屋根上に荷物を満載しているわけではないので乗っていて生命の危険を感じることはない。気は楽だ。
そんなタイのバスだが、タイ北部での現状を象徴するような一コマに遭遇してしまったのだった。


突然、それまで快調に2車線道路を飛ばしていたバスが停まった。

しかし乗ってきたのは乗客ではなく、迷彩服に身を包んでベレー帽をかぶり、小銃を肩に提げた兵士だったのだ。窓の外を見れば兵士のたむろしている小屋が見える。検問所だ。
何事や!?バスにテロリストでも乗っているんか?兵士の表情からすればそんなに緊迫するような状態ではないようだが、日本では路線バスに銃を持った迷彩服姿の人間が乗り込んでくることなど有り得ない。思わず冷や汗が出てくるではないか。

兵士が「○△×ー」と言うと、周りの乗客たちは、別にそれが特別な出来事でもないような素振りで一枚のカードを用意している。どうやら身分証明書らしい。ということは、旅行者の我々もパスポートを出さねばなるまい。急いでボディベルトから取り出し、然るべきページを開いて待つことにする。

兵士は前の席から順番にカードを見ている。いちいち裏返しているところを見ると、それなりに真剣にチェックしているようだ。そして私のパスポートを手に取ると、何ページかをめくって見ている。最後に「アツシ・オオノ・・・Oh!No~(私の本名は大野で、パスポートのスペルは「OHNO」なのである)」と笑いながらパスポートを返し、後ろの席に移っていった。

結局5分程度で検問は終わったのだが、これだけでは済まなかった。
20分くらい走ってチェンライに近づいた頃、またも検問所で停車だ。今度も同じような格好の兵士が乗ってきて、同じように全員の身分証をチェックした後、私にも同じように「Oh!No~」と言い残していった。タイで、しかもこんな短距離の路線で2回も検問に遭うとは・・・。


それにしてもびっくりしたのが、この平和な筈のタイでも現地の人たちは老若男女全員が身分証明カードを持ち歩いているということだった。しかもそれをごく当たり前のことのように兵士に提示している。
日本では顔写真入りの身分証明書と言えばパスポートや免許証類しかなく、もしそれらを持っていなくとも実生活ではほとんど差し支えがないのだから。公共交通機関に乗っていて身分証提示を求められることなどもない。これは外国とは海で隔てられた島国である日本と、その安定した政情の表れなのかもしれない。

また、この路線はメーサイへと北上する時にも乗ったのだが、その時は検問などなかったことを考えると、ミャンマーからの不法入国対策なのだろう。昨日タチレクに入国した時にも感じたが、タイとミャンマーの経済格差はかなりある。ましてやあんな簡単に行き来できる国境だ。日本への不法就労が後を絶たないように、豊かなタイで稼ごうとするミャンマー人がいてもおかしくはない。
そしてミャンマーだけではない。タイはほかにもカンボジア、ラオスという発展途上の国々と陸路で面しているのだから、それらを考えると、こうした検問や身分証の携帯義務なども必要なのだろう。

日本ほど緊張感なく平和ボケに浸っていられる国は珍しいのだと、改めて思わせられた出来事だった。


その後、乗り換えたチェンライからのエアコンバスは検問に遭わず、しかし15分先に出発したVIPバス(豪華版エアコンバス)を途中でブチ抜くという激走ぶりでまたしても冷や汗が出たが、定刻より早くチェンマイに到着した。

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泊まっていた宿の屋上から朝日を拝む。

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タイ・ラオス友好橋。対岸はラオスだ
タイ・ラオス友好橋を走る。対岸はラオスだ。


南アジアを旅していると、どの国もとりあえずは平和で、国同士の中も悪くないということを実感する。
それはまるで緊張感のない国境と、それを越える時のスムーズさにも表れている。

国民感情からするとベトナムとカンボジア間などは複雑なものがあるらしいが、我々旅行者にしてみればそんなことを目の当たりにする機会はない。一知識として仕入れておき、カンボジア人に向かって「アンタの顔はベトナム人に似ている」などと間違っても口走らないよう気をつければいい。


朝、私は国境の町・ノンカイ(ノーンカーイ)のバスターミナルにいた。再びラオスに入国するためだ。

タイとラオスの間の国境を越えるには、1カ所以外は全てメコン川を渡ることになる。そのうち、これから通るルートだけ唯一橋が架かり、その橋を渡る国際バスが運行されているのだった。

昨日、散歩のついでにバスターミナルに寄ったところ、ここからビエンチャンへと直通の国際バスが1日4本出ていることを知ったのだった。しかもたったの35バーツ。ガイドブックに載っていた、国境の橋を渡る区間だけバスで、あとはトゥクトゥクを乗り継ぐという方法では面倒臭いし、金も手間も時間もかかる。文字通り「渡りに船」じゃないか。

混んでいるかもしれないので窓口で念のため10時30分発を予約しておいたのだが、これがちょっとしたトラブルになってしまった。チケットを運転手に見せると、ある部分を指して「No!」という。「???」と思いながら指し示す所を見ると、それはチケットに記入された昨日の日付だったのだ。

チケットを受け取った時におかしいとは思ったが、やっぱりそれは発行年月日ではなく乗車年月日やったんや!そらないでぇ!昨日あれだけ窓口のおばちゃんに「Tomorrow,Ten Thirty」て言うたやないかい!
運転手を連れて窓口にねじ込み、今日もいたそのおばちゃんに抗議する。しかしおばちゃん、「No!」の一点張りでなかなか非を認めない。そもそも、どうやら英語があまり分からないらしいのだ。「International Bus」て書いてある窓口なんやから、英語分かる人を置けやな~!

5分くらい揉み合ったところ、見かねたのか運転手が「OK」を出してくれた。助かった!
そうして無事にバスは出発したのだが、私もチケットを受け取った時点でおばちゃんに確認しておけば良かった。トラブルを防ぐ為には自衛も大切だと身にしみたのであった。

バスは比較的新しく綺麗で冷房付き。大都市の市内路線バスのようだ。車内はさすがにローカルバスほど雑然とはしておらず、旅行者も地元民もみんな静かにしている。


10分ほどで、高速道路の料金所のようなタイ側イミグレに到着。

全員バスを降ろされ、出国手続窓口に並ぶ。
あれ?バスには我々の荷物のほかにも、タイヤやでかい箱などいろんな物資が積まれているのだが、それらを降ろしてチェックする様子がない。サワンナケート~ムクダハンの渡し船もそうだったが、タイ・ラオス間は、どんな物が行き来しても問題ないのだろうか?

横には自動車の通行窓口もあり、白ナンバーのタイ国籍車、黄色ナンバーのラオス国籍車が頻繁に審査を受けているが、やはり荷物を降ろされたり、車内の検査などは受けていないように見える。ホンマ気軽に行き来してるんやなあ。絶対この中には大麻なんぞを密輸している奴らがおるわ。カオサンロードなどで売られている訳も分かる気がした。

いつものように呆気なく出国審査終了。待っていたのは先ほどと同じバスだ。
ベトナム~ラオス間など、直通バスだ!と旅行会社から事前に聞かされていたにも関わらずローカルバスに乗り換えさせられて暴れ出しそうになったが、今度こそ本当に直通バスのようだ。ふう。

メコンに架かる「タイ・ラオス友好橋」に向かう。別にこの道も対面通行の有料道路みたいで、とくに国境という雰囲気ではない。

友好橋にかかると、双方の街並みの違いが見て取れる。メコン川の川岸も、驚いたことにタイ側は浜茶屋が立ち並んで一大ビーチになっていた。この綺麗とは言えない水で泳ぐ気になるかというのは別問題として、やはりタイは娯楽施設が目立つ。国が豊かになり、余暇が楽しめるようになってきたのだろう。日本からの援助を「もう要らん」と言えるのも頷ける。

タイ側と違って、今度はやや大きいドライブインのようなラオスイミグレが近づいてきた。と、その直前でいきなり道路が×印にクロスし、それまで左側を走っていたバスは右側走行に切り替わった。
そう。タイは左側通行。ラオスは右側通行なのだ。それにしても、こんな信号のない平面交差でよく正面衝突など起きないものだ・・・ちなみにこのバスは、タイよりラオスを長時間走るせいか左ハンドル・右ドアになっている。

ラオスのイミグレでも全く滞りなく審査パス。やはり荷物検査や、もしや・・・と思っていたバス乗り換えもない。
あー良かった。ホンマにトゥクトゥクと交渉する手間が省けたわ。これなら、終着直前で運行打ち切り&ぼったくりタクシーに乗り換え・・・などといったドンデン返しもあるまい。


今までの国境越えは、バスといえども今回のような直通ではなく国境乗り換え。しかも炎天下に重い荷物を担いで「バス降り場~出国イミグレ~入国イミグレ~バス乗り場」と歩いて移動しなければならなかった。
それがまた結構遠かったり、イミグレに長蛇の列ができたりしていて手続きに数時間かかったりしてメンド臭い。しかも物乞いや怪しげな両替屋、ぼったくり物売りやトゥクトゥクがたむろしていたりもして何とも疲れたのだった。

しかし今回は、何事もなく全く疲れも感じないまま30分ほどで首都らしからぬのどかさのビエンチャンに着いた。何というか、この旅5回目の国境越えは最もスムーズだったが、最も面白さに欠ける国境越えであった。


ところで、タイ側から友好橋に入る直前だったが、なんと右側から線路が合流してくるではないか。そしてそのままセンターラインに沿って線路敷は続いている。おお!ノンカイ駅の駅名標に記されていた通り、本当にラオスまで鉄道を延伸するつもりなのだ!次回はこれに乗ってラオス入りや!

しかし無情にも、線路は橋を渡りきった所でそのまんま途切れていた。その先には工事している様子もない。あーこの調子じゃ、優雅な国際列車の旅などはだいぶ先のことになりそうだ。

MutMeeGuestHouseの部屋
「MutMeeGuestHouse」は、広い敷地内に、部屋が4つくらいある宿泊棟がいくつか建ち、レストラン、ネットカフェもある。部屋も綺麗でおすすめ。ツイン、アウトサイドバスで220バーツ。
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タイ・ラオス友好橋
今日は、レンタサイクルで市内散策に出かけた。
まず行ったのがタイ・ラオス友好橋。両国間はほとんどメコン川で仕切られているが、ここにだけ橋が架かっている。橋の下は、絶好のビーチになっているようだった。

タイ側イミグレ
その友好橋に向かう道の途中には、当然ながらイミグレがある。しかし、どうも日本の高速道路の料金所にしか見えん。車はかなり頻繁に通っている。

国際バスのターミナル
友好橋からしばらく戻ると、ラオス行きバスの出ているターミナルがあった。町からは遠く、ちょっと不便そうだ。ここで国際バスとトゥクトゥクを乗り継ぐことになる。

トゥクトゥクの運ちゃんたち
ターミナルには、ラオス方面から来た客を乗せるべく、トゥクトゥクがずらっと頭を並べていた。しかし客は少ないようで、運ちゃんらはヒマそうに談笑していた。

でかいノンカイ新駅
こちらは町外れにあるノンカイ新駅。まだできて間もないらしく、駅前には何もない。

さすがに英語表記あり
さすがに外国人も多く利用する夜行列車の始発駅らしく、時刻表には英語表記があった。しかし1日5本とは寂しいな。

ラオス行きの駅名標
ノンカイの駅名標。なんと左側には、ラオスの町の名が書かれていた。将来は、この駅がラオスへの玄関口になるのだろうか。

発車を待つ夜行列車
3時間後に発車するバンコク行き夜行列車が停まっていた。この後ろ4両は3等車だが、紛れもなくJRのお古。車内には日本語表記や、「日本国有鉄道」のプレートも残っている。ただ、元は冷房車なのに、こっちでは冷房は使われてなさそうで勿体ない。

車内は遊び場
車内では、子供が遊んでいた。車内も、JR時代そのままだ。

時間をつぶす乗務員
ホームで新聞を読んだり、ランニングしたりしている人たちがいた。どうやら、この夜行列車の乗務員たちらしい。束の間の休憩か。

強化版トゥクトゥク
ノンカイ市内で見かけた、荷物運び用のいかにも頑丈そうなトゥクトゥク。日本に持って帰りたいな。

ゲストハウス近くの食堂
夕食は、ゲストハウス近くの食堂でとった。しかし完全に地元客相手らしく、メニューに英語表記はないし、この店の夫婦も英語はほとんど分からないようだった。しかし、メニューの名前を親切に教えてくれたお陰で、無事に食事にありつけた。スッキヘン(春雨の炒め物)とアンパシユー(太麺の炒め物)で50バーツ。メシも旨いし、笑顔のいい夫婦だった。

左右で明るさの違う夜景
夜、メコンの川辺に出て、夜景を眺めた。右側がタイ。左側がラオス。明るさの違いは、ムクダハンから見た夜景と同じだった。
列車が入線
列車が入線してきたコーンケーン駅。


オスからタイのムクダハンに渡り、さらにコーンケーンへとバスで移動してきた。

コーンケーンはタイ東北部の中心都市とのことだったが、ムクダハンより若干大きいだけの、のんびりした地方都市だった。

実はここには、ラオス領事館でラオスの30日ビザを取るためだけに寄ったようなもので、今日にはもう、メコン川を挟んでラオスの首都ビエンチャンと対峙する町、ノンカイ(ノーンカーイ)へ向かうのだ。

もっと滞在しても良かったのだが、特に見どころもなく、それにタイ国内ならまた来ようと思えば比較的簡単に来れる。ラオスの方が優先だと思い、先を急ぐことにしたのだった。


ムクダハンにしろコーンケーンにしろ、タイでは人口の少ない一地方都市に過ぎない筈だ。
しかし、そんな町でもビルが建ち並び、交通量や歩いている人の数にしても、ラオス第二の都市サワンナケートやカンボジアのシェムリアプより多い。おまけにATMのある銀行、セブンイレブンやファミリーマートまである。

久々にコンビニで物が買えた。ほかの国では探すのに苦労した牛乳や、コーラフローズン(柔らかいシャーベットみたいなジュース)だっていつでも飲める。冷房も効いていて、暑い時には逃げ込むのに良い。あれば、やはり便利だと思う。


さて、コーンケーンからノンカイへは、またバスではなく列車を使うことにした。
やはり鉄道旅行ファンとしては、各国の鉄道に乗ってみたいのだ。何しろこれから向かうラオスには鉄道がないので、禁断症状の出ない今のうちに乗っておかねばならぬ。

ベトナムでは夜行列車に20時間も揺られたが、今回は3時間のローカル列車旅だ。タイの夜行列車にはチェンマイからバンコクに帰る時に乗るつもりなので、ローカルバスやソンテウと同じようなローカル列車ならではの地元と密着した雰囲気を味わいたい。


朝9時過ぎ、町の端にあるコーンケーン駅に行く。

時刻表はタイ語ばかりで皆目分からなかったが、あらかじめ行き先や列車名を書いておいた紙を窓口に出して、切符も無事に買えた。
小さな駅だが、17両編成ぐらいの夜行列車も停まるとあってプラットホームだけはえらく長い。中には売店と麺類の食堂もあって、ベンチでは大きな荷物を持った人たちがくつろいでいる。やっぱりどの国でも駅の風景は同じなんやなあと思う。

ホームに入ると、サイゴン駅に続いてまたもや似たような奇異の視線がこちらに集まった。

そやから!アンタらそないに外国人が珍しいんかい?
まあ、夜行列車なら寝台があるので外国人もそこそこ利用するらしいが、バスでも疲れない短距離をわざわざ列車で移動する物好きはそうおるまい。第一、ノンカイまではバスなら1時間おきくらいに出ているのに、列車は昼行2本、夜行3本という寂しさなのだから。
運賃が35バーツ(約100円)と安いことしかメリットはなさそうだ。バスなら恐らく100バーツ近くはする。

駅を観察してみると、発見してしまった。腕木式の信号機がまだ現役ではないか。そして信号機やポイントの切り替えも、昔ながらに駅員がでかい切換レバーを「ガシャコン」と倒したり起こしたりするタイプだった。その操作を駅舎から信号やポイントに伝えるワイヤーロープもレールに沿って張り巡らされている。おまけにホームにはタブレット(駅と駅との間の通行許可証)を通過する列車から受け取ったり渡したりする鉄柱(タブレットキャッチャーと言う)もあった。日本ではもはや十数年前に消滅した風景が、ここには残っていたのだった。

ついつい鉄道オタクと化して写真を撮りまくってしまった。周りからの奇異の視線は一層強くなったに違いない。


発車は9時51分。10分ほど前になって、4両編成のディーゼルカーが滑り込んできた。

やはり、というか、これまた十数年前の日本のローカル列車と同じだな。車両は冷房がない3等車のみで、少々くたびれている。車内も日本と同じ4人掛け向かい合わせシートだ。そしてそんなに混んでいない。
おかげで先頭の運転席直後の座席をゲットできた。鉄道オタクの御用達席でもある・・・。

少々車内が汚いが、一瞬本当に国鉄時代のローカル線に乗っているような錯覚に陥ってしまった。何となく懐かしい雰囲気だ。よく見ると、座席の形や内装が日本ぽい。タイ国鉄では日本提供の新車や、JRから払い下げられた中古車も走っているので、案外これも「メイド・イン・ジャパン」かもしれない。

列車は定刻に動き出した。なかなか優秀だ。かなりのスピードになってから自動ドアを閉めるのは、乗り遅れ対策だろうか?

ふと座っている席の上を見ると「Reserved For Monks/Disabled/Senior Citizen」と書いてある。「僧侶・身障者・高齢者の専用席」ということだ。僧侶というのがタイらしいな・・・と思っている場合ではない。しもた!マナー違反をしてもうたか!?一瞬焦るが、そういう人は見当たらないし、他の3席には普通の人が座っている。すると改札に来た車掌がこっちの気配を察して「ここで大丈夫」とジェスチェアしてくれた。ふう。

すいているのでそんなに騒々しくはないが、雰囲気はローカルバスと同じで何となく雑然としている。

車窓は割と変化がある。赤土の砂漠のようになったり、ジャングルになったり、北海道のようなパッチワーク畑の丘陵になったりする。

時々駅に停まり、ぽつぽつと乗り降りがある。こぢんまりした無人駅もあるが、3番線くらいある大きな駅に着くと反対列車の待ち合わせをしたり、焼き鳥や餅米、飲み物などの物売りが乗り込んできて「○△×~○△×~」と車内を練り歩いたりして面白い。本当にソンテウなどと同じだ。物売りは降りるかと思いきや、そのまんま乗って次の駅で反対列車に乗り込んで戻ってゆく。
運転席の直後なので、狙い通り前方の景色も見え、タブレット交換の様子もしっかりカメラに納めることが出来た。

3時間はあっという間。定刻より2分だけ遅れてノンカイに到着した。


ノンカイもムクダハンのようにのんびりした田舎町だが、それでもセブンイレブンがあった。こんな辺境でも不便さを感じることがない。

しかし、安心してコーラフローズンを飲んでいると、コンビニのような無機質で近代化したシステムに慣らされている自分に気付く。綺麗でスムーズだし、市場や商店のように「こんなもの置いてる?」「これいくら?」と聞いたり値切ったりする面倒臭さもないが、そういう人間臭いやりとりをする楽しみもない。
鉄道でも日本では冷房車が当たり前。切符の自動販売機、自動改札、ワンマン車、駅員の姿もないホーム、コンビニのような駅売店、食堂車でなくカフェテリア・・・。「弁当、弁当~」という駅弁売りの声も、今や聞けなくなった。

タイのローカル列車に乗って何とも懐かしい気分になったのは、そうした風景を心のどこかで欲していたからだろう。ただの懐古趣味かもしれないが。

蚊が多かった部屋
コーンケーンの「SaenSamranHotel」は、エアコンがついていたのに蚊が多い。例のラケットが大活躍。どうもシャワー室の下水から入ってきているようだった。ツインで200バーツ。
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ラオス領事館
なぜコーンケーンに来たのか?それは、再びラオスに向かうべく、ここにあるラオス領事館で30日ビザを取得するためなのだ。国境で発給されるアライバルビザは15日しか使えない。見どころの多いラオス北部を観光するのにそれでは足りないということで、ここまで足を伸ばしてきたのだった。
がらんとした窓口に書類とパスポートを提出したら、わずか10分ほどでビザは発給された。30ドルなり。アライバルビザと金額は同じだ。

市内交通はソンテウが大活躍
コーンケーンは特に見どころもない地方都市だった。市内交通はバスよりソンテウが幅を利かしている。

商店街でとった昼食
タイはどこに行っても外食で困ることはない。商店街の屋台でとった昼食。これで25バーツ。安くてうまい。

中心部の商店街
暑い日には、商店街に逃げ込むに限る。
ムクダハンの近代的な街並み
ムクダハンは、地方都市といえどもタイという先進国にあって、近代的なコンクリートビルが多い。レトロなフランス統治時代の建物が多く残るサワンナケートとは対照的だ。もちろん銀行のATMやコンビニもある。

メコン川からはサワンが
メコン川添いの公園からは、長く滞在したサワンナケートを一望できた。ちなみに夕べここから見た夜景は、サワンから見たのとは比べ物にならないくらい灯りが少なかった。

昨日通ったイミグレを望む
昨日通ったサワンのイミグレも見える。泳いで渡れそうな近さだ。

BanthomKasemHotelの部屋
イミグレから近い「BanthomKasemHotel」は、エアコンの音がうるさかった以外はまあまあ快適。インサイドバストイレもあってツイン200バーツ。

ムクダハン・バスターミナル
トゥクトゥクでバスターミナルに着いた。ここからはバンコクの他、各地へのバスが出ている。近距離便ではソンテウも活躍している。

切符売り場
コーンケーン行きは30分おきに出ている。エアコン付き5列シートのバスで、115バーツ。4時間半の旅。

コーンケーンのナイトマーケット
コーンケーンものんびりした地方都市だった。晩飯はやっぱしマーケットに限る。
ウィマンメーク宮殿
ウィマンメーク宮殿は、全部チーク材で作ったという、タイにしては珍しくきらびやかでない観光名所。ちなみに短パン姿はもちろん、スリークオーター程度でも内部見学は御法度。強制的にレンタル巻きスカートを履かされる。

よく通った、カオサン近くのスーパー
よく通った、カオサン近くのスーパー。コンビニよりスーパーが安いのは万国共通か。
まだ若い車掌さんは働き者
まだ若い車掌さんは働き者。

て、長いこといたバンコクを離れ、やっと本日カンボジアに入り・・・

と書きたかったのだが、件のウイークエンドマーケットにはまってしまったせいで予定が更に狂い、まだバンコクにいる。
昨日はマーケットを満喫するまで歩き回り、その疲れで、今日は昼過ぎ起きて宿近辺を散歩しただけで終わってしまった。
結局カンボジア行きは9日のバスだ。都合半月もバンコクにいることになる。


このバンコクでは、観光してまわるのにいろんな公共交通に乗った。
バス、国鉄列車、高架鉄道BTS、地下鉄、エクスプレス・ボート(水上バス)、渡し船、チャーターボート、タクシー、トゥクトゥク(三輪タクシー)などなど。ほかにもバイクの後部座席に人を乗せるバイクタクシーなんかもある。
どれも庶民の足だけあって、地元の雰囲気を直に味わえるのが面白い。

一番お世話になったのはバスだ。無味乾燥とした新鋭のBTSや地下鉄と比べたら、泥臭くて面白かった。

バンコクでは近郊バスのほかにも、タイ各地や周辺国に向かうバスが走り回っている。
近郊バスは路線が100以上あってさっぱり分からなかったが、路線図を本屋で手に入れてからはなんとか使いこなせるようになった。冷房無しと付き(でも効き過ぎてるか、全然効いてないかのどっちか・・・)があって、値段も倍くらい違う。まあ、冷房無しで5バーツ(15円)均一と、日本と比べれば格安に違いないのだが。


とにかく乗っていて楽しい。

まず、停留所には人が群がっていて、目的のバスが来たらタクシーのように手を挙げる。でないと通過されてしまうらしい。
で、その目的のバスを判別するのは、これが車体に書いてある路線番号だけなのだから厄介だ。行先は書いていない。いや、書いてあるのかもしれないが、タイ文字で、しかも近づいてよく見ないと分からないような小ささなのだから。そんなもの見ているうちに轢かれてしまう。

乗るとすぐさま車掌のおばちゃん(またはお姉ちゃん)が集金に来る。たいてい無愛想なのだが、乗り降りの時に荷物を持ってくれたり、降りる場所が来たら呼んでくれたりするので意外と親切だ。何しろ日本のように「次は○×です。ナントカ線へはここでお乗り換えです」などといった車内放送が一切ないので、車掌さんだけが頼りである。
しかしながら、乗ってきた客を一人たりとも見逃さず集金に向かうその眼力、日本の車掌さんにも見習ってもらいたいものだ。

バスは、古いのか掃除をしていないのか、あまり綺麗とは言えない。冷房無しのやつなど、床の隙間から地面が見えたりする。ドアも、閉めないのか閉まらないのか、時々開けたままで走っている。よく落ちる人が出ないものだ。
かなり荒っぽい運転・ヘタっているサスペンション・凸凹な道路の相乗効果でムチャクチャ揺れる。その上クラクション連発で割り込んだり、対向車線をモロに逆走したり・・・。もちろん周りの車やバイクも負けておらず、運転事情は同じようにひどかった韓国のソウルと共に、はっきり言って日本一荒いと言われる大阪も可愛いものである。バイク便のライダーは、ここで練習すれば日本一の速達便になれること間違いないだろう。
また、時たま同じ路線番号のバスと、抜きつ抜かれつのデッドヒートになることもある。発車時刻も無いようなものなのか・・・。

観光で行くなら、とにかく路線図は必携だ。それだけで、楽しみが一つ増えるようなものである。


ちなみにバンコクの川をその名の通り爆走するエクスプレス・ボートも、無愛想な車掌さんの集金方式から車内放送が無いことまで似ている。笛で前進後退を指示したり、桟橋に飛び乗って繋留索を掛けたりする乗組員の動きが見事で、しかも渋滞知らずで涼しい。お勧めの乗り物だ。

恰幅のいいおばちゃん車掌
こちらは恰幅のいいおばちゃん車掌。

過積載トゥクトゥク
過積載トゥクトゥク。

エクスプレスボート
チャオプラヤー川のエクスプレスボート。通過駅(桟橋?)によって特急や急行みたいな種類がある。
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