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日は、記念すべき日だった。

それは・・・、

ストーブを点けなくて過ごせたのだ!


今頃、関東や関西では桜の時期がそろそろ終わりだろうし、沖縄なんぞに行ったらもう海開きやっちゅうのに、一日ストーブを使わずに済んだくらいで大騒ぎ(?)してるとはさすが北海道よのうと本州の皆さんは思われるだろう。やっと北海道にも春が来て、ストーブを仕舞うのだろうと。

しかし、まだストーブを仕舞うわけにはいかない。早すぎる。
春が終わって夏が来ても、7月頃まではまだまだ頑張ってもらわなければならない。北海道のストーブたちが灯油を抜かれて一息つけるのは、たかだか一ヶ月。内陸などの寒い地域では、年中無休なんてこともある。本州の、一年の三分の一ほども働けば後は倉庫で長期休暇を過ごすストーブたちと対照的な、過酷なる労働を強いられているのだ。

北海道の冬は長く、夏はやっと来たと思ったら一瞬で過ぎ去ってしまう。朝も夜もストーブなしで過ごせるのは、7月後半からせいぜい盆過ぎまでだ。
だから、北海道の生活とストーブは切り離せない。ストーブが点いていないと何となく落ち着かない。室温が20度あっても、ストーブが点いていないと肌寒く感じてしまう。


大阪から北海道に、年に何度となく通い詰めて知り合いもだいぶ出来た頃、一番びっくりしたのが、北海道民が意外なほど寒がりということだった。

夏生まれで寒がりな私が暖房なしで十分過ごせる部屋でも、寒いからストーブを点けようと言う。春や秋の大阪を歩く時も、とんでもなく厚着をして、それでもまだ寒そうだ。しかも一人だけでなく、全員が全員、少なくとも私より寒がりなのだから。

氷点下何十度の世界で生活をしてるのに何でやねん!とその度にツッコんだのだが、当の本人たちには、冬以外の時期に暖房器具がないという方が信じられないらしい。つくづく、北海道というのは異国なんやなあと思わされたものだった。


その北海道に移り住んで、2回目の冬が終わりつつある。
そして、北海道民の寒がりの理由が分かった気がした。

冬が過ぎれば暖房器具を仕舞い込んでしまう本州とは違い、ストーブが常時部屋の中にあったり、セントラルヒーティングの家だったりするからだ。

一度仕舞い込んだストーブを再び点けようと思ったら、灯油を入れたり、ガスゴム管を接続したりと面倒くさい。だから、本州では少々寒くなっても秋までは厚着でしのいでストーブを出さず、上半身しか温風の来ないエアコンや、こたつなどで耐える。

それに対して北海道の感覚は、ちょっと肌寒いとなると厚着するよりも前に暖房を入れ、家中を暖める。廊下もトイレも風呂場も暖かい。その上、真冬になればストーブや暖房は24時間点けっぱなしになるので、点いていて当たり前。消すという思考に辿り着けなくなってしまう。
下手をすれば真冬でも家の中ではTシャツ短パンで過ごせるし、現にそうしている人だって多いのだ。
あと、札幌以外では交通手段は自家用車なので、外に出ても寒気に当たることがない。札幌だって地下街は発達してるし、公共の場所はたいてい強力な暖房が効いているから、そこで服の中に溜め込んだ暖気が冷える前にまた暖かい場所に着く。

よく考えてみると、普段の生活では本州の人間より明らかに寒気に当たってないじゃないか。

たとえば最近灯油が値上がりしていてみんな嘆いているけど、嘆く前に厚着する方が先ちゃうんかい!?と思ったりもする。

でも私自身「郷に入りては郷に従え」じゃないけど、北海道の感覚に徐々に浸食されているようで、それへのささやかな抵抗として、今日はストーブを点けたいという誘惑に打ち勝った喜びを表現してみたかったのだった。
少々大げさですが。
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