上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2005_0502_120458
メーサイの国境近くにあるマーケット。ミャンマー人らしい姿も多かった。


日はメーサイから、タイで2番目の大都市チェンマイにバスで向かう。

チェンマイへの直行バスはなく、チェンライ(チェンラーイとも言う。チェンマイの少し北に位置する町)で乗り継ぐ必要がある。まずは町外れにあるバスタ-ミナルからチェンライ行きの中型バスに乗った。

しかしながら、ラオス国境のチェンコンから乗ったバスと言い、さすがは先進国タイだ。1ヶ月半いたラオスとは大違い。1時間おきといった間隔で、定刻からさして遅れることもなく出発する。バスもラオスほどオンボロではなく、屋根上に荷物を満載しているわけではないので乗っていて生命の危険を感じることはない。気は楽だ。
そんなタイのバスだが、タイ北部での現状を象徴するような一コマに遭遇してしまったのだった。


突然、それまで快調に2車線道路を飛ばしていたバスが停まった。

しかし乗ってきたのは乗客ではなく、迷彩服に身を包んでベレー帽をかぶり、小銃を肩に提げた兵士だったのだ。窓の外を見れば兵士のたむろしている小屋が見える。検問所だ。
何事や!?バスにテロリストでも乗っているんか?兵士の表情からすればそんなに緊迫するような状態ではないようだが、日本では路線バスに銃を持った迷彩服姿の人間が乗り込んでくることなど有り得ない。思わず冷や汗が出てくるではないか。

兵士が「○△×ー」と言うと、周りの乗客たちは、別にそれが特別な出来事でもないような素振りで一枚のカードを用意している。どうやら身分証明書らしい。ということは、旅行者の我々もパスポートを出さねばなるまい。急いでボディベルトから取り出し、然るべきページを開いて待つことにする。

兵士は前の席から順番にカードを見ている。いちいち裏返しているところを見ると、それなりに真剣にチェックしているようだ。そして私のパスポートを手に取ると、何ページかをめくって見ている。最後に「アツシ・オオノ・・・Oh!No~(私の本名は大野で、パスポートのスペルは「OHNO」なのである)」と笑いながらパスポートを返し、後ろの席に移っていった。

結局5分程度で検問は終わったのだが、これだけでは済まなかった。
20分くらい走ってチェンライに近づいた頃、またも検問所で停車だ。今度も同じような格好の兵士が乗ってきて、同じように全員の身分証をチェックした後、私にも同じように「Oh!No~」と言い残していった。タイで、しかもこんな短距離の路線で2回も検問に遭うとは・・・。


それにしてもびっくりしたのが、この平和な筈のタイでも現地の人たちは老若男女全員が身分証明カードを持ち歩いているということだった。しかもそれをごく当たり前のことのように兵士に提示している。
日本では顔写真入りの身分証明書と言えばパスポートや免許証類しかなく、もしそれらを持っていなくとも実生活ではほとんど差し支えがないのだから。公共交通機関に乗っていて身分証提示を求められることなどもない。これは外国とは海で隔てられた島国である日本と、その安定した政情の表れなのかもしれない。

また、この路線はメーサイへと北上する時にも乗ったのだが、その時は検問などなかったことを考えると、ミャンマーからの不法入国対策なのだろう。昨日タチレクに入国した時にも感じたが、タイとミャンマーの経済格差はかなりある。ましてやあんな簡単に行き来できる国境だ。日本への不法就労が後を絶たないように、豊かなタイで稼ごうとするミャンマー人がいてもおかしくはない。
そしてミャンマーだけではない。タイはほかにもカンボジア、ラオスという発展途上の国々と陸路で面しているのだから、それらを考えると、こうした検問や身分証の携帯義務なども必要なのだろう。

日本ほど緊張感なく平和ボケに浸っていられる国は珍しいのだと、改めて思わせられた出来事だった。


その後、乗り換えたチェンライからのエアコンバスは検問に遭わず、しかし15分先に出発したVIPバス(豪華版エアコンバス)を途中でブチ抜くという激走ぶりでまたしても冷や汗が出たが、定刻より早くチェンマイに到着した。

2005_0502_060540
泊まっていた宿の屋上から朝日を拝む。

2005_0502_115152
この「S House」は400バーツと若干高いが、綺麗な部屋、エアコン装備、そして広い窓からメーサイとタチレクの町並みが望めることを考えれば、きわめて満足な宿だった。屋上からの展望もおすすめ。

2005_0502_120238
S Houseの別名はその名も「億豪旅社」何となくリッチな気分になる、かもしれない。中国語は面白い。

2005_0502_122546
バスターミナルでずらっと並んだソンテウ。タイ北部に限らず、地方都市ではこれがバス代わり。小回りがきくので便利だ。

2005_0502_135930
これまた年季の入ったバス。面白かったのは、運転手がすぐ横に子供を乗せていたことだった。どうやら自分の息子らしい。日本ではあり得ない光景だったが、そう考えると車掌のお姉ちゃんはひょっとして奥さんか?

2005_0502_143644
VIPバスは結構塗装が派手。でも横に同じ色のバスが並んでいたのでよく見ると、これはエアブラシで手描きしたものらしい。日本のデコトラも真っ青な手の込みようだな。
Secret

TrackBackURL
→http://tabitabigomen.blog48.fc2.com/tb.php/105-a287c34f
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。