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玉の知り合いが大沼にやってきた。
道東を車でまわってきて、これから帰る途中だという。

その知り合いが持ってきた、オホーツク海の土産がこれだ。
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ペットボトルに入ったこれを見て、私も心底びっくりした。

クリオネでないかい!

しかも何匹もおるやないか!


クリオネは、北海道に来たことがない人たちでも、テレビなどで存在を知っているだろう。
別名「ハダカカメガイ」で、早い話が殻の無くなった貝でウミウシなどとも似たようなものだが、そのヒラヒラと舞う姿から「流氷の天使」なんて呼ばれてもいる。


あんな儚げな姿をした「天使」なのだから、さぞかし滅多に見れないんだろう。獲るなんて恐れ多いと勝手に想像していたけど、このペットボトルに入った数匹のクリオネを見て、ちょいと夢が崩れた。う~ん、テレビのイメージとは違うもんだ・・・。

まあ、確かにレッドデータブックどころか天然記念物にも登録されていないので、数が少ないわけではないし、然るべき所へ行けば当たり前のように見ることが出来るのだろう。たとえ獲ったとしても生態系に影響を及ぼすわけではないし、ましてや罪になるわけでもない。

知り合いによると、これだけ獲るのに数時間。別に何日も海岸に泊まって粘ったわけではないそうな。
漁業の網にもよく引っかかるらしい。引き上げたら、小さい魚に混じってこれがうじゃうじゃ蠢いていることもあるそうだ。

なんぼ「天使」でも、網を引き上げたところに「うじゃうじゃ蠢いて」いられたらこれはいささか気持ちが悪い。

そして、貝であるからしてもちろん食べることも出来るらしいけど、渋くて美味しくはないそうだ。
まあ、仮に美味しかったとしても、レストランなどで「クリオネの躍り食い」とか、土産店などでクリオネがぎっしり入った「活クリオネのパック」なんかがあったりしたら、やっぱりいささか気持ちが悪い。
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クリオネとくれば、一度見てみたいのは餌を食べる姿だ。その時ばかりは恐ろしい姿になることも、テレビで紹介されていて知っている人も多いだろう。

知り合いは、なかなか抜け目がない。その餌となる貝までもちゃんとペットボトルに捕獲してきているではないか。

同じ貝、しかもわざわざ殻付きの奴を捕食するのか。贅沢やな~、骨付きカルビ好きじゃあるまいし。そのことに少々びっくりしながら、お食事の時間を観察する。


その餌となる貝も、殻付きながら羽みたいな物を持っていて、ヒラヒラと泳ぎ回っているではないか。


可哀想に。殻の存在が明暗を分けたのだろう。

片や「天使」などと持ち上げられているのに対して、こちらは見向きもされぬ上にその「天使」の餌になるのだから。
見れば見るほど不憫に思えてもくるが、それよりもその天使が「変身」する瞬間を間近で見てみよう。
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その殻付き貝(名前すら知らん・・・)を同じペットボトルに入れてやると、しばらくして一番大きいクリオネが何食わぬ顔をして近づいてきた。

そして数秒後、その文字通り「何食わぬ顔」が真っ二つに裂け、数本の触手(6本あるらしい)が妖怪人間ベムの手のように伸びたかと思うと、殻付き貝の身をがっちりと掴んだではないか!

おっと、このまんま丸呑みか?「天使」らしからぬのはその食べる姿だけではないのか?

しかし期待とは裏腹に、がっちりと掴んだのはいいがそのまんま食べ進む様子がない。
殻付き貝も別に振りほどくわけでもなく観念するわけでもなく、さっきと同じようにヒラヒラとクリオネを引きずって泳いでいる。

30分経っても膠着状態のまんま。
そろそろ見飽きたので呑み会を始めよう。

このペットボトルは冷蔵庫に入れておけばいいそうだ。そうしたらこの貝を与えなくとも結構長生きするという。しばらく様子を見てみるべ。

(後から調べたら「食べる」んではなく、触手で栄養分をゆっくり吸収するそうです)
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