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こ大沼に移住してきてから、早くも3年が過ぎた。


私が生まれ育ったのは大阪・天王寺という、大都会の下町だ。ただでさえ大阪ときたら特殊な地域性なのかテレビ番組などで何回も取り上げられている場所だから、それが当たり前だと思っていた自分にとって未知の土地での生活は驚きの連続だった。

今までに仕事で住んだ東京や埼玉、水産工場や製糖工場での住み込みバイトで長期滞在した道東や沖縄でも、凄まじいまでのギャップに最初のうちは苦労したこともあったのだ。

大阪人やと聞くと「何か面白いこと言ってよ」そのくせ言うても笑いよらんし、会話でボケてもスルーされるか真に受けられるかでツッコミが返ってこんし、値切りは露骨にイヤがられるし、電車の中はえらい静かやし、横断歩道の赤信号では誰も渡らんし、土曜日昼に吉本新喜劇の放送やってへんし、漫才とかおもろいお笑い番組もないし・・・やしきたかじんと宮根誠司が見れるんは救いやけど・・・。


ま、ともあれ好きでやってきた土地だし、3年も住めばここの地域性もある程度見えてきたと思う。

しかし、この3年の間ずっと気になっていたことがあった。

七夕になると、
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短冊。これはいい。大阪でも見かけるが、

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何!?お菓子を持って行けとな?誰に向かって言うとんのやろ?

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そして夕方になると何やら袋片手に町中を闊歩する嬉しそうな子供たち。お母さんたちも後をついてきている。

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その子供たちは、家やお店を訪問してはお菓子をもらっているじゃないか!袋の中身は、いろんな家でもらってきたお菓子だったのだ。

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今までは仕事の都合で詳しくは見ることができなかったのだけれど、今回は時間があったし近所のお母さん方にも知り合いができたので、追跡させてもらうことにした。

これは7月7日、七夕の日に函館や道南地方で見られる独特の風習なのだという。

大沼の七夕


この日は昼からそわそわしていただろう小学生以下の子供たちは、夕方の5時になるとお母さんを引き連れて(小学校高学年は子供だけでいいらしい)小さい男の子はじんべを羽織り、女の子は浴衣を着て町に繰り出すのだ。

そして目をつけておいた家やお店に入り、みんなで「竹に短冊 七夕祭り 大いに祝おう ろうそく一本ちょうだいな」と合唱する。

すると、そこの人がこの時のために用意しておいたお菓子を子供たちにプレゼントするのだ。なんとまあ、面白い行事じゃないか。

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こちらは高学年の子供たち。やや恥ずかしくなってくる年頃だろうし、中には声変わりにさしかかっているのもいて、図太い声で合唱されるのはちとビミョー・・・。でもお菓子をもらったらみんな笑顔。

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ほかの部隊とも合流。さあ、次はどこの家に行こうか?
実は学校などとの取り決めで、訪問は5時から7時までの2時間だけ許されているとのこと。その2時間の間にどれだけのお菓子をゲットできるか、子供もお母さんたちも結構考えている。

そのお母さんたちも子供の頃はこれが楽しみだったらしい。昔はもっと遅くまで出歩いても良かったらしいから、提灯や手製の灯りをぶら下げて家々をまわったこともあるそうだ。

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順番待ちで大渋滞中。
ちなみに昔のことを調べてみたら、こんな風習は北海道各地に残っているらしいけど、道南以外の場所ではこれを8月7日にやるんだそうな。

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病院にももちろん訪問する。玄関先には、ちゃんとお菓子の入った段ボール箱が用意されていた。
七夕が近づくと、スーパーや商店ではお菓子が何十個も入った卸し用の業務用パックがそのまま売り出される。函館市内の大きなお店とかになると、相当な量を用意しておかないと子供たちが何百人も押し寄せてきてエラいことになるらしい。

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ちなみに、「大いに祝おう」の部分は「多いはイヤよ」という説もあるそうな。どういう意味やろ?
で、「ろうそく一本ちょうだいな」で、昔はホンマにロウソクをもらっていたらしいけど、今この子らにロウソクだけあげたらどんな反応をするだろう?

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ここは大沼の老舗だんご屋さん。子供たちはお菓子よりも「だんごちょ~だい~」
そら贅沢すぎるがな~。さすがにコレはあげられない。

みんなかなり袋がパンパンに膨らんできた。「1年分ぐらいもらったんとちゃいますか?」とお母さんに聞いてみたら「そんなの、すぐになくなりますよ。親も食べるしね~」。

こんな地域の風習は、末永く残って欲しいと改めて思うのであった。
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