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2010.02.05 氷の世界
2月4日、深夜1時。

昼間は寒かった。
何しろ仕事から帰ってくる夕方には既に、車の外気温計は-15℃を指していたのだから。


ここ大沼は北海道の南側、いわゆる道南地方に位置する。
北海道の中では一番温暖で雪も少ない地域だ。

ここに移住して早や4年。もう冬も4回目になるけど、雪や寒さで苦労したことはなかった。もっとも、今住んでる家は築50年の半古民家で、断熱材のたっぷり入った今の家々と比べるとひどく寒いのだけれど、まあ生活空間を極力まで圧縮して小さく暮らせば大して苦にもならず、ストーブの灯油だってそんなに食うこともない。雪だって、朝起きたら30センチくらい積もってたのが最高で、それもひと冬につき1回くらいだった。

一時期移住を考えたニセコや富良野に比べれば、何と楽なことよ。


ところが、今年の冬は違う。

今までのはただのリハーサルでで、ついに本番、もとい本来の姿であろう冬がやって来たようだ。
既に水道は4回も凍り30センチの降雪だって3回もあった。屋根から落ちた雪は窓を覆わんばかりの高さまで達してるし、道路脇に積み上げられた雪も明らかに今までより多い。最高気温は「真冬日」の氷点下どころか、-5℃にすら達しない日も何日あっただろう。

しかもこんな時に限って嫁はんは仕事の研修で海外に出かけていて、来月まで帰ってこないではないか。だから、仕事に出る時は凍結防止のため家中の水抜き(寒冷地ではどの家にもある「水抜栓」を操作すると、止水と同時に、水道管に残っている水を地中深くに排出する)をして、ストーブのタイマーをセットするという余計な仕事が増えてしまう。


さて、昼間も車の外気温計では最高が-8℃だった。それが帰る時は-15℃。深夜1時の今はどのくらいまで下がっているだろうか?

玄関を開けて、外の温度計を見てみると、
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-21℃!!

ついにこの日が来たか!苦節(?)4年!待ちに待ったる-20℃超えや!!

学生の頃、本当の寒さを経験したくて2月の北海道の無人駅で寝る(もちろんシュラフなどは重装備で)という酔狂なことをやり、その朝に-27℃になってダイヤモンドダストを見ながら大はしゃぎしたことはあったけど、今回もテンションが上がる。

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玄関のガラスやサッシには霜がびっしりついている。これはもちろん温度差による結露がそのまんま凍り付いてしまったことによる。透明で平面のガラスだと、シダの葉のような模様が出来ることもある。

サッシをつかむと、指が貼り付く。危ない危ない。霜のついてる部分をつかんだり、濡れた手で触ったりしようもんならその水分が即座に凍って指が取れなくなってしまう。サッシ以外にも冷えた金属を触る時には要注意だ。

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家の端にあるトイレは、なんと-11℃。便器に溜まってる水ももちろん氷が張っていて、ションベンするとやっと氷に穴が開くという具合。
水抜きはしておいたから問題ないけど、これ以上寒さがひどくなるようなら、タンクや便器に不凍液を入れる必要があるかもしれない。もし出張や遊びで1日以上家を空けたら確実に便器の底まで凍って、最悪は便器が割れてしまう。
そうなったら被害は甚大だ。

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喜び勇んでカメラを持ち出し、我が家の夜景を収めてみる。
キーンと冷えて、まさに「シバれる」空気。こんな夜はもちろん放射冷却の条件でもある「晴天無風」。お月さんも星もはっきり見えている。

これよこれ。この空気感よ。これぞ北海道暮らしの醍醐味。


ま、滅多にないので「醍醐味」などと喜んでもいられるけど、これが何日も続いたらさぞかし嫌になるだろう。
何しろ、これだけ冷えると翌朝はさまざまな現象に見舞われるのだから。


その予想通り、翌朝は大変だった。

水抜きはしておいたのだが、いざ水通しをしようとしても水道の蛇口が全部凍り付いて回らないのだ。

トイレも、ションベン程度では穴が開かない深さまで凍っている

もしやと思って夕べからヤカンをストーブにかけておいたので、そのお湯で融かして事なきを得た。お湯がなかったら、元になる水が出ないのだからドライヤーやストーブで根気よく暖めるしか方法がなくなるのだ。

台所の水切りに置いてあった食器も凍り付いて外れないし、歯磨き粉はシャーベットと化してるし、やっぱし-20℃アンダーは凄い。

良かった-。こんなことが年間何日かしかない大沼で。酷寒地で有名な幌加内や陸別などでは、恐らく日常茶飯事なのだろう。

ホンマ油断ならんわ・・・。北海道の冬の生活は道具だけでなく、知恵もかなり必要とされるようだ。
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