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2010.11.14 副業
の本業は、パソコンのエンジニア、というかパソコンの何でも屋だ。

ちなみにサラリーマンではなく、自営でやっている。

自営業とは当たり前だけど、安定性を捨てる代わりに自由だ。
幸いにも(?)今のところ朝から夕方まで仕事がびっちり入っている訳でもないので、仕業時間も自由に調整できるしプライベートの時間もある程度自由が利く。


そして大沼のような田舎で、重宝されるのはどんな人間か?

ある程度いろんな仕事をこなせて、しかも比較的自由になる時間を持っている人間だ。

ましてや北海道の観光地だ。春~秋のシーズンには猫の手も借りたい程の忙しさになるが、観光客の減る冬には人手が余るのだから。


都会では人材は沢山いるし、いわゆる「便利屋」などもある。
でも田舎では、いざ欲しい時に来てくれる人材がいるとは限らない。そして何より、人材派遣や便利屋に頼むよりも知り合いづてが一番確実だということもある。
「おい、おめえの知ってる奴で誰かいねえか?」となるのだ。


だからか知らないけど、私のもとにはいろんな副業の依頼がやってくる。

以前写真事務所や出版社に勤めていたのでいろんな撮影や、ウェブページ記事の取材・執筆、学生時代に自転車屋でバイトしてレースにもよく出てたのを買われて自転車の乗り方指導や出張メンテナンス、カヌーに長いこと乗っているのを買われてカヌーの臨時ガイド、日本中キャンプしながら旅していたのを買われてリゾート施設のキャンプインストラクター、知り合いのレストランのホール大沼の行事のスタッフ、都合があって行けなかったけど漁師の手伝い・・・などなど。


そして、今回入ったオーダーは、これだ。
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豚や、

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山羊や羊たちの世話である。


クライアントは、全国的にも有名な作家歌手作詞作曲家プロデューサーのA氏。

A氏(正確に言えばA氏の奥さん)は、ペットとして山羊と羊をペット兼食料として豚を飼っているのだ。
さすがは本当の意味でのセレブリティ。犬の血統書を自慢してるような連中とはスケールが違う。

しかし多忙なので、A氏はもとより奥さんまでも同伴して仕事や講演先に行かねばならない時もある。そんな留守中のペットたちの世話役という仕事が、A氏からパソコンの仕事のついでに入ったのだった。

「いいですよ。僕は動物なら何でも好きですし、朝夕1時間ずつくらいの作業なら大歓迎です!」

内容は、餌を調合して与え、そして掃除だ。

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やってみると、なかなか面白い。
何回かやるとみんな懐いてきて、私が車で乗り付けると同時に物凄い勢いで集まって来るのだ。
そして「早ようメシくれ~」とばかりに鳴き始めるのだから。


ところで皆さんは、山羊と羊と豚の鳴き声を聞いたことはあるだろうか?

山羊は「メェ~」と言われるけど、実際は「メエエエェ~」といった感じで割と甲高い。
羊の方が「メェ~」に近いけど声はもっと低く大きく直線的だ。字で表現したら「ベェーー」といった具合。
そして豚は「ブー」などではない。「ゴッゴッ、キュー」だ。

私も初めて、まともに聞いたかもしれない。

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この三種の動物の生態の違いも面白い。


豚の「1号(近いうち解体されて肉になるので、情の沸く名前がついていない)は、貰われてきた5月には両手で抱え上げられるくらい小さかったのに、今や倍以上の大きさになってしまっていて、餌を持った私に向かって突進して来られると「イノシシか!?」と恐怖さえ覚える。体重はもう120kgくらいあるという。

豚は臭いというイメージがあったけど、あれは狭いスペースに詰め込まれてクソまみれになっているからだということも分かった。こやつは全く臭いがしないのだ。ちゃんとトイレスペースも決まっていて、そこにしかしないのだから。
もっとも、トイレスペースも微妙に移動していて、最近は出入口の真ん前あたりになっているのが厄介ではあるけれど。

そして、いつも土を掘り返していて鼻の下は真っ黒だし、草などもあらかた掘り返されて柵の中は荒れ地になってしまっている。木の根っこなどを食べているらしい。何でも食べるというのは本当のようだ。


山羊と羊は、毛が生えているかどうかの違いだと思っていたけど、行動や性格も全く違う。

山羊は「山の羊」と書くだけあって、やたらと高い所に登りたがるのだ。
餌箱に餌を入れると、必ずと言っていいほど上に登って食べ、羊の2頭をたまに頭や足で押しのけやがるのだから。
最初は「こやつ、上から見下ろして、お山の大将気分やな」と思ったけど、どうやら偉そぶっている訳ではなく上に登るのは習性らしい。丸太や椅子の上にも頻繁に乗っている。

羊を押しのける意地悪も、A氏の奥さんによると普通だとのこと。どんな山羊と羊でも一緒の柵に入れると、山羊の方が強いらしい。

ちなみに名前は、山羊とくれば多くの人が想像する通り「ユキちゃん」である。なかなか人懐っこく、掃除をしているとすり寄ってきてポケットをかじったり、前足で引っ掻いて呼んだりもする。単に「もっとメシ出さんかい」という意思表示なのかもしれないが。


対して羊の「ミミ」と「富士子」は、ほかの羊と同様に高い所は苦手のようだし、性格も大人しい。ただしユキちゃんに意地悪されても負けているわけではなく、全く動じずに餌を食べ続ける。大柄(毛のせいもあるだろうが)だし、力もどうやら山羊より強そうだ。
あと、山羊ほど人間にすり寄ってはこない。いろんな意味でもかなりマイペースに見える。


この調子でしばらく、留守の時の世話係をすることになろう。


しかしまぁ、ITからサービス業から第一次産業まで、インドアにアウトドアに、ハイテクにローテクに、よくこんだけ仕事が入って来るもんだ。


私の本業は、事実上「大沼の便利屋」なのかもしれない。
そのうち、看板出そか?

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