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貨物列車も走っているが・・・
入れ換え作業中の貨物列車が通るのにお構いなし。

がつけば、プノンペンに来てから5日も経つ。


周りのバックパッカーたちに聞いても「何もないよー」という答えしか返ってこず、短い人は例のトゥールスレーン博物館だけ行って2泊だけで出てしまうというそんな町に5日だ。こんなペースで中国雲南省やラオスに行けるのだろうか・・・あと航空券の期限は1ヶ月ちょっとしかないというのに。

ま、最悪の場合は飛行機でバンコクまでワープするか、最終手段として、勿体ないが帰りの航空券を捨てるという選択肢もある(帰りの片道格安券は、バンコクで300ドル以下なもんで)。そうやっているうちに数年経ってしまう人も多いらしいが。


ともあれ、私の場合は、その5日間で十分すぎるほどのものを見たと思う。プノンペンに詳しい旅人、Hさんのお陰であるのだが。


Hさんに連れられ、プノンペンの駅から湖に沿って線路際を散歩してみた。
私はちょっと鉄道ファンでもあるので、こちらの鉄道にも非常に興味があったのだ。


プノンペンの駅はノスタルジックで堂々とした建物だけど、人が誰もおらず、がらんとしている。それもその筈で、ここには1日2本の列車しか発着していないのだという。首都の駅が、だ。
タイのフアラムポーン(又はホアランポーン。バンコク中央駅)は、通勤列車から長距離列車までひっきりなしに発着して賑わっていたというのに。てっきり廃線になった駅だと思ってしまった。

しばらく線路を歩いてみると、1日2本しか走れない訳が分かった。
線路は日本のローカル線よりも遙かに傷んでガタガタだ。カーブもよく見ると曲線になっておらず、継ぎ目の所で変に折れ曲がっている。これでは危なくて、自転車くらいのスピードしか出せまい。脱線しないだけでも不思議だ。
しかしこれでもれっきとした営業線なのだという。

構内の外れで、ディーゼル機関車が入れ換え作業をしていた。
機関車はまともだったが、貨車がひどい。中の荷物が落ちそうなくらい車体の木は隙間だらけで、タンク車に至ってはあちこちに穴があいている(中はいくつかに仕切られているので、穴の開いていない区画は運べるのだが)有様だ。コンテナ車だけが何とか体裁を保っている。日本の綺麗な列車しか見ていない鉄道ファンがこれを見たら泣くな。

車庫には、崩れかけた蒸気機関車と、今は使われていない客車が放置されていた。客車はそんなに古くなく、少々の手直しで使えそうだ。しかし修理する予算もないのだろう。

道路整備が中国の協力で急速に進んでいるので、鉄道は後回しになっているか、見放されているとしか思えない。早う何とかしたれやー!と思う。大量輸送では鉄道に敵う手段は無いだろが。

でも数年前までは、線路に地雷を仕掛けられり、列車強盗も頻発したりで、とても輸送手段として機能できなかったという。ちゃんと走れるようになっただけで喜ぶべきなのかもしれない。機関車の前に砂利を積んだ貨車を連結して、地雷の盾にしたこともあったそうだ。


さて、駅から少し歩くとそこは、某テレビ局「世界の車窓から」でよく見るような風景が広がっていた。

線路のすぐ脇まで家や店が押し寄せ、線路にはおばちゃんたちが座って井戸端会議ならぬ線路上会議の最中だったり、フリチンのガキどもが遊んでいたり、バイクや自転車がひっきりなしに通ったりして、先日行ったスラム街のように、生活のにおいと活気に満ちている。

我々が通ると、やはり外国人は珍しいと見えて、子供たちが「ハロー、ハロー」と好奇心にキラキラした眼で笑いかけてくる。中には「コンニチハ」と呼んでくるのもいて、やっぱり日本人やと分かるんやなー。でもたまには「アンニョンハセヨ」とか「ニイハオ」とか言って欲しい気もするな。
自分が日本にいたなら、やはり日本語で話しかけられると嬉しくもあるので、クメール語の「スースライ」でお返しだ。

家の中でくつろいでいる人が見えたり、ご飯の支度の最中だったり、大人が集まってカード遊びに熱中していたり。運動場では少年たちがバレーボールをしているし、線路横にビリヤード台が置いてあったりもする。
1時間ほど歩いたのだが、全く退屈しなかった。表通りや観光地を歩くだけでは決して見えない、カンボジアの普段の姿を見たような気がした。


どうも観光客の行かないレアな所ばかりの話になってしまったが、更にもう一つ極めつけを。


プノンペン市内に「朝鮮民主主義人民共和国大使館」がある。

一見、鎖国状態にあるかのような印象だが、いくつかの国にはちゃんと大使もいるのだ。
それに実は、先日いたシェムリアプ(シェムリアップ)にも「北朝鮮国営の朝鮮料理店」があったりして、特に韓国人の人気を集めている。
冷麺が旨くて、更にお姉ちゃんの踊りが見ものだそうだ。次回来た時は、是非とも行ってみたいと思う。


なんでこの国とは関係が深いの?日本にも友好のしるしに来てやー。


話の種に行ってみた。ゲストハウスから徒歩30分。中心部から少し外れた場所にそれはあった。

質素な洋館風の、こじんまりとした2階建てだ。残念ながら中には入れなかったが、国旗もちゃんとはためいている。北朝鮮国旗をナマで見たのは初めてで、ちょっと感動ものだ。

塀には写真が何枚か展示してあって、例により金正日の偉大さと、軍の訓練の様子、国民がいかに結束しているか、というようなことが書いてあった。ちなみに空軍の写真に誇らしげに載っていたのは、ロシアではとっくの昔に退役した旧式のミグ21戦闘機。我が自衛隊のF15にすれば、相手にならんと思うのだが・・・。まあ、マスゲームの凄さは認めますがね。

ところで、Hさんの知り合いが、ここで北朝鮮ビザを申請しようとしたらしい。ところが「日本人はダメだ!」と追い返されたとのこと。う~ん、物好きはいるものだ。


これで明日、思い残すことなくベトナムのホーチミンに移動できる。

がらんとしたプノンペン駅
がらんとしたプノンペン駅。
ひどいタンク車
ひどいタンク車。修理も出来んのか・・・。

線路の上が食卓だ
線路の上は、通路になり、会議場にもなり、食卓にもなる。

ビリヤードも出来ます
ビリヤードも出来まっせ。

線路のすぐ脇まで家が迫る
線路のすぐ脇まで家が迫る。列車来ても大丈夫なん?

北朝鮮大使館
これが北朝鮮大使館。
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