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ごつい客車列車や貨物列車と行き違う
ごつい客車列車や貨物列車と行き違う。普通列車も相当走っているようだ。


が覚めた。

窓の外を見ると、どこまでも広がる平原だ。時計を見ると14時過ぎ。おばちゃんもまだ熟睡中のようだ。ちょっと先頭まで行ってくるか。

ソフトベッド10号車は2段寝台なので、ベッドに座っても頭の上は余裕がある。ベッド幅は60センチくらいか。窮屈なほど狭くはない。ただ欲を言えば各ベッドにカーテンが欲しいところ。廊下は話し声もあまり聞こえず静かだ。やはりちょっと上級・・・ふうな雰囲気かもしれない。
しかし9号車冷房付ハードベッド。8号車冷房無しハードベッド、7号車冷房ソフトシート、6・5号車ソフトシート・・・と先頭車に近づくに従って、だんだん雑然とした庶民的な雰囲気に満ちてくる。

ハードベッドの部屋の中ではおばちゃんらが寝転がりながらトランプに高じていたり、話が盛り上がっていたりしてやかましい。かと思えば6人とも爆睡中の部屋もあったりする。ほとんどドアが開け放しで、口をあんぐり開けたおっちゃんの寝顔も丸見えだ。気にしない気にしない。

ソフトシート車は、かなりリクライニングが利いて座り心地も良い、日本の特急列車のような4列シートだ。ほとんどの人は起きていて話に夢中だが、しかし日本で言えばグリーン車。どことなく落ち着いた空気が漂っている。

そして4~1号車ハードシートは一両を除いてクッションもない木製の4人向かい合わせ席で、これはもう街なかのような喧噪だ。人垣が出来て議論の最中だったり、段ボール箱を開けて自分の商品を勝手に売ってしていたり、席を4人分占領して横になっていたり。また、車内販売のお姉ちゃんがここで立ち往生していた。結構繁盛しているようだが、客との世間話にもかなり忙しいらしい。

私が通ると、一斉にみんな固まって見送ってくれる。一度はここに乗ってみたいのだが、それこそ「何で外国人がここにいるんだ?」というような視線を浴びるに違いない。ちょっと怖くもある。

しかしながら冷房無しは結構辛い。かなり暑いし、窓からも熱風が吹き込んでくるようだ。暑期など外国人は苦行になるだろう。そのせいか、冷房車ではほとんどの人が気持ち良さそうに寝ている。
あと、シャワー室などという気の利いた物はなかった。トイレも垂れ流し式で、綺麗とは言えない。日本の鉄道が特別なのだろうが。


満足して部屋に戻る。車窓は相変わらず変化がない。平原の中に時々民家と道路、丘のような小さい山が見えるだけなのだ。海も見えないし、峠越えもない。どうも退屈になってきた。


16時半。やっと一つ目の駅に停車だ。
列車は昔ながらの手動扉なのだが、開けようとしても開かない。すると車掌が「ハイハイ、どいてどいて!」と手で合図して、ドアの下に掛かっていた南京錠を取り外した。なかなかの安全対策だ。でも窓の金網といい、列車強盗の対策とちゃうか?などと考えてしまう。

乗り降りの客はまばらだった。でも列車交換があって、ハノイ方面から青白赤に塗り分けられたスマートな客車列車が到着したではないか。「SE1」と書いてあって、これぞ最速の特急なのだ。ただ、窓越しに車内を見た限りでは、さして高級ではないようだ。車両が新しいから綺麗に見えるだけかも知れない。


17時。外も薄暗くなった頃、いきなりテーブルの上に、パックが乗っかったトレイと水入りのペットボトルが置かれる。
ベッド車は簡単な食事が出ると聞いていたが、これか?夕食にしては早すぎはせんか?後で食べようと置いておくと、おばちゃんや車掌が「早く食べろ」みたいなゼスチャーをするのだ。まだそないに腹は減ってないのだが、しゃーない。食べるとするか。
パックを開けると、ご飯、高菜のスープ、青パパイヤと豚肉の炒め物、何か分からない肉の煮物だった。う~ん、機内食よりもシンプルだ・・・。まずくはないが、ちょっとボリューム不足か。どうせなら食堂車を繋いでいてくれると嬉しいのだが。

夜も更け、星明かりと僅かな家の灯だけという漆黒の中を、時々行き違い停車しながらも列車は走る。
しかしながら、思っていたほど乗り心地は悪くない。スピードも速い時は90キロぐらい出していて、しかも旧型の車両なのにだ。これなら大阪近郊の新快速の方が遙かに揺れる。


20時頃、ドアを叩いて車内販売がきた。ちなみに車掌と同じ服装をした男の人だ。お粥はいるかと言う。5000ドン(30円)。あんな時間に夕食をとったものだから、小腹がすいてきている。頂くとするか。「チャオ・タップカム」という具の少し入ったお粥で、なかなか旨い。しかしなんで今頃お粥なんだろう?夕食は1回で済ました方が効率いいのに。こちらの食生活はそうなのか?

食べ終わって一息ついたところで、向かいのおばちゃんも寝始めた。そろそろこちらも寝るとするか。明日は7時41分着なのだ。寝坊したら終わりだ。


翌朝、周りがやかましくなり、6時半には目が覚める。

既に朝食がテーブルに置かれている。開けてみると炒めたビーフンだった。これもまずくはないが、「旨い!」と言えるほどの料理はやはり期待できんのか・・・

車窓にはやっとジャングルが広がる。
しかし窓を開けると寒い!暑すぎるホーチミンから少し北に移動しただけなのに、フリースが必要かと思う寒さだ。少し不安になってくる。防寒着はあまり用意していないのだから。

そして8時20分、ベトナムの歌謡曲みたいなのがけたたましく流れると、それから到着の車内放送が始まった。やっとダナンに到着だ。

サイゴン駅を少し小さくしたようなダナン駅に降り立つ。
思わす身震いするほど寒い。駅を出ると、すぐさまタクシーやバイクタクシーのおっちゃんが群がってきた。ちょっと値切ってみて、一番安かったバイクタクシーに乗ることにした。目的のホイアンはここから1時間弱だ。


それにしても到着40分遅れか・・・。日本は律儀だなあ。どんな長距離列車でも定刻きっかりに着くのだから。あと車掌さんのラフな格好と丁寧とは言えない対応、トイレや洗面所など車両全体の汚れと、ドアがきしむといった整備具合などなど、日本の鉄道の鉄道の優秀さを再確認した旅でもあった。

ただ、この列車で見た雑然とした雰囲気は、日本ではもう味わえなくなった。スピードと利便性を追求した結果、のんびりしたローカル線や客車列車、汽車旅の醍醐味ともいえる寝台車や食堂車が次々と消えていったのだ。
子供の頃に乗ったことのある夜行の鈍行列車を思い出した。ちょうどこの列車のような雰囲気だったと思う。あんな牧歌的な汽車旅は、もう日本では出来ないのだろうか。

朝食はソーメンの炒め物。う~ん、やっぱし質素
朝食はソーメンの炒め物。沖縄のソーミンチャンプルーにそっくりだが、う~ん、やっぱし質素。

ソフトベッドの室内
ソフトベッドの室内。3人だったから良かったが、これがむさ苦しい野郎4人だけだったら息が詰まりそう。

ダナン駅に到着
ダナン駅に到着。かなりの乗り降りがあった。しかし、ホームは線路と同じ高さだ。急なタラップを登るだけに老人はつらかろう。

機関車を付け替えたS6列車
機関車を付け替えたS6列車。客車もゴツいが、機関車もかなりのものだ。

列車が着くたびに賑わう売店
列車が着くたびに賑わう売店。食堂車や車内販売がないせいか、お菓子や果物が飛ぶように売れていた。

これまた立派なダナン駅
これまた立派なダナン駅。でもご多分に漏れず、駅前には大勢のタクシーやバイクタクシーが待ち構えていて、壮絶な勧誘が始まる。写真ぐらい撮らしてくれ~。

ホイアンの街並み
ダナンからバイクタクシーで1時間近く走った所にあるホイアンの街。寒かった・・・。
歴史がある街で、中国の山奥にあるような古い家が連なる。
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