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ラオスが遠ざかる
ボートのような「国際船」に乗り、ラオスを後にする。ちなみに1時間おきに出ていて、片道50バーツ。


局サワンナケートにある「Saisouk Guest House」には合計9泊もしてしまった。

古いが一室一泊3万キープと安いし、掃除も行き届いている。何よりも涼しいテラスがあって、そこで同泊者とダベれるのだ。

つくづくパブリックスベースというのは重要やなあと思う。海外では少しでも他の旅行者の情報が欲しいが、こういう場所があれば気軽に話しかけられる。気が合えばそこで迷惑にならない程度に呑み会するもよし、旅の仲間を見つけるのにも絶好だ。まあ、時たまここぞとばかりに下心丸出しで女の子に観光案内している男もいたりするのだが。

サワンナケートの町自体ものんびりしていて雰囲気がいい。食い物も安い。大人も子供も観光客慣れしていなくて愛想が良い。すっかり気に入ってしまったのだが、今日22日でビザが切れる。今日中に出国しなければオーバーステイで一日につき10ドルの罰金だ。それは痛いと言うわけで、対岸にあるタイのムクダハンという町に、一日6本出ている「国際航路」で渡ることにした。


「国際列車」「国際線」「国際航路」などと聞くと、何か豪華でロマンチックなものを想像してしまう人も多いのではないだろうか。私もアジアに来るまではそう感じていた。これが島国根性というものだろう
今や海外旅行など珍しくもなくなったが、それでも日本人は国境に慣れていないと思う。国境を目の当たりにできるような場所といえば町なかにハングル文字の看板を見かける対馬島、同じようにロシア語の表示が多い北海道の根室くらいのものだろうし、日本人は未だに輸入品を「舶来物」などと崇めているくらいなのだから。

こちらでは買い出しなどのために一日だけ出国するなどということは日常茶飯事だそうだ。日本で明石から淡路島に渡るくらいの感覚かもしれない。


さて、メコン川のほとりにある国際船発着場兼イミグレの建物に入り、切符売り場のような出国審査窓口で手続きを済ませる。

これから国境を渡るぞー!という雰囲気は全くない。旅行者風の乗客はほとんどおらず、大半は地元民。ほかにも見送りや単に涼みに来ている人も多く、建物を通り抜け放題なのだから。これでは黙って船に乗り降りしても分からないだろう。税関審査どころか手荷物チェックも当然ナシだ。別にする気はないが、大麻や保護動物などの密輸も簡単そうじゃないか。

また、館内には免税店があった。中に入ってみると、確かに免税店らしく酒類やブランド品などが置いてある。

しかしどうも変だ。酒類はいいとして、ブランド品が安すぎる。プラダのショルダーバッグが850バーツ(約2300円)。ヴィトンやコーチの物も軒並み千バーツ以下なのである。嘘やろ~!?ドルの間違いかと思ったが、数字の後ろには確かに「$」ではなく「B」と書いてある。しかし免税店でコピー品を売る筈はないし・・・買っていって関空の税関でどうなるか試してみたかったが、没収されたらアホらしいし、そもそも私はブランド品に興味ナシなのである。


そのうち乗船時間が来た。
乗り場への階段を降りようとすると、制服を着た職員がいて「一応やっとくわ」といった感じでパスポートをチェックする、というか2秒ほど見る。おいおい、改札口で定期券見とるんとちゃうねんぞ。そんなテキトーなチェックでええんかい?


メコン川で我々渡航客を待ち受けていたのは「国際航路」という言葉から想像するのとはあまりにもほど遠い、大阪の堂島川や東京の隅田川にある水上バスをそのままオンボロにしたような木製の「ボート」であった。

木の渡し板からゆらゆら揺れる浮き桟橋に乗り、そこに繋留されていて同じようにゆらゆら揺れているボートにタイミングを見計らって飛び移る。
なんで川で浮き桟橋を使うのかというと、メコン川は雨季と乾季で水位が3~4mも違うからだそうだ。

我々バックパッカーのザックは炎天下の屋根上に放り上げられ、満員の客室に入りきれない人も屋根上に登る。まるで乗り合いトラックかソンテウのようだ。

やはり、これから異国に向かうのだという気分にはならない。明石から淡路島というより、海遊館のある天保山から大阪市の渡し船で安治川を渡ってUSJのある桜島に行くような感覚である(大阪ローカルですんません)。船のサイズも似ているし。

対岸のムクダハンには僅か20分で着いた。
こちらは浮き桟橋ではなくレールに沿って上下させる可動式桟橋が使われていて、かなり立派だ。建物も綺麗で、何よりも入国出国の通路が完全に分かれていてチェックもやや厳重そうだ。関係のない見物人が行き交っていることもない。

しかし入国カードに記入してパスポートを提出すると、入国審査はものの1分足らずで終了。荷物検査さえなかった。


やはり両国の関係がいいせいか、今回もまったく緊張感のない国境越えだった。


ただ、一つ思う。こんな国境越えを何回もしてきたが、いつも緊張感を感じないのもひょっとしたら日本人が信用されているせいではないか、と。

日本人の入出国審査の時間は、気のせいか欧米人に比べて短く感じる。イミグレや街中で官憲に質問されることも全くないのだ。

ほかにもベトナムで日本人は、ビザ無しで14日の滞在許可が出た。でもイミグレで後ろに並んでいたスコットランド人のお姉ちゃんに聞くと、自分たちはビザ無しでは入れないという。両国の関係や、世界的に見たその国の地位、その国から来た旅行者の前歴などで変わってくるのだろう。日本は国も豊かで平和、日本人も温厚で悪いことをしない民族だという評価があるのだろうか。

そんなことを、ビルの建ち並ぶムクダハンの町を歩きながらぼんやり考えていた。

日本人であることがちょっとだけ有難く思えてくるのだった

こちらはタイのイミグレ
こちらはタイのイミグレ。やはり、ちょっと立派である。
お世話になった食堂
毎日のように通っていた、ゲストハウス近くの食堂。おかずの鍋から何種類か選んで、皿に入ったご飯の上に盛ってもらう。ボリューム満点で、野菜もたっぷり。しかも6000キープ(約60円)と安い。おばあちゃんの笑顔も最高。

SaisoukGuestHouseともお別れ
「SausoukGuestHouse」にはお世話になりました。またサワンナケートに来たら、ここに泊まりたい。

イミグレ。緊張感などとは無縁
イミグレで出国手続。しかし、イミグレというよりは、単なるフェリー乗り場や駅のような雰囲気だ。

国際船に乗船
堤防を降りてゆくと、「国際航路」のボートが待っていた。

ラオスイミグレの建物
ラオスイミグレの建物。初めて川側から見た。わりと立派である。

ボートのような国際船内部
「国際航路」の中も、そこらのバスのような雰囲気だ。

足の不自由な僧侶
タイのムクダハンに着き、イミグレへの階段を上る。足の不自由な僧侶が乗っていて、係員が椅子ごと運び上げていた。タイやラオスならではの光景。

ムクダハンのナイトマ-ケット
一地方都市に過ぎない筈のムクダハンは、サワンナケートと比べ物にならないくらい活気に満ちていた。ナイトマーケットは夜遅くまで人でごった返し、コンビニでは煌々と明かりがともっていた。
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