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看板娘、ノーイ
レストランの看板娘、ノーイ。


オス北部、ビエンチャンとルアンパバーンの間に位置するバンビエン(ワンウィエン)は、中国の桂林に似た景勝地だ。

町のすぐそばには独特な形をした山々が林立し、その麓には洞窟も多い。横を流れるナムソン川ではカヤックやチュービングなどの遊びもできる。町自体もこぢんまりした田舎町で居心地がよいらしく、沈没気味のバックパッカーも多いと聞く。

しかし、バックパッカーがここに沈没することにはもう一つの大きな理由があったのだ。


昨日夕方、ビエンチャンからのバスでここに着いた。

町はずれにあるバスターミナルから、客引きに来ていたゲストハウスのトゥクトゥクに乗って中心街を通ると、なるほど確かに静かで雰囲気がいい。あいにく小雨の降る天気だが、山々が煙ってそれがまたまるで水墨画のように見える。これなら4~5日滞在してもいいかもしれない。

メインの通りから一本入った所にあるゲストハウスに落ち着き、日が暮れてから食事を取りに出掛けてみた。

すると、だ。正直言ってア然とした。

あれだけ静かで落ち着いているように見えたメインの通りには、レストランの黄色い電灯看板が連なり、ケバケバしい電飾がチカチカと瞬いている。それだけでもゲンナリするのに、各レストランにはでっかいテレビがあって、どうでもいいアクション映画やプロモーションビデオを大音量で放映しているではないか。そして欧米人ばかりがいて、寝転びながらその映像を見ている。非常にやかましいことこの上ない。

ラオスの南部のシーパンドン(コン島やデッド島など)に行った時も思ったが、こんなアジアの町にわざわざ来ているというのに、君たちのやりたいことといえば映画を観てディスコで踊ることなのか!?なぜこの町本来の静かな雰囲気を楽しもうとしないのだ?欧米人諸君よ!答えたまえ!!と、そこら全員を一同に正座させて小一時間問い詰めたいところだが、やはり私の貧弱な英語力では実行できそうもない・・・。

まあ雰囲気がどうのこうのというのは所詮、余所者の勝手な戯言だろうが、果たしてこの町にこんな不釣合な娯楽施設が必要なのかと首をかしげたくなる。「夜といえば町に繰り出し、酒を呑んでディスコで踊り、女と遊ぶもんだ」とでも言いたいのだろうか。
観光地をどこでも画一化したがるのはどうやら日本人に限ったことではなさそうだ。そう思えば、この雰囲気も清里や軽井沢といった典型的リゾートのように見えてくる。そして同じように何となく「ムフフ・・・」とした空気が漂っていて不快極まりない。


そして今日、3日前からここに泊まっているという日本人とその話をしていた。すると彼女は少し呆れ顔で「寝っ転がってるのはみんな、ハッパやってハッピーになってるんですよ」と言った。

ハッパ=ガンジャ=マリファナ=大麻。言わずと知れたドラッグだ。

あの寝ころんでいる欧米人たちは、ほとんどみんな大麻を吸ったり飲んだりしていい気分になっていたのだ。そう言われてみれば、みんな映像を真剣に見ている風でもなく、何となくとろんとした眼をして半笑いだったな。見えているのはどんな映像なんだろうか。

先日いたビエンチャンの町なかでもやたらと「Do you smoke?」だとか「ハッパ、5ドル」と声を掛けられたし、シーパンドンのレストランにも「Happy Shake」とか「Happy Pizza」とか大麻入りの「Happy Menu」があった。「Happy Birthday Cake」なんていうまぎらわしいのもあって、何も知らん人が誕生日だからといって注文したらえらいことになってしまうではないか。

今まで通ってきたタイやカンボジア、ベトナムでは、表通りを歩いている限りはドラッグの気配はなかったのに、ラオスには相当な数が流通しているようだ。

元々は娯楽の少ないラオス人が仕事の後の一服といった感じで軽く吸っていた程度だったらしいが、誰が目をつけたのか。そうしてラオスの北部は今、大麻目的のバックパッカーが集まる所になってしまっているという。

ここバンビエンのレストランでも表看板に堂々と書いてあるところもあって、恐らくほとんどの店で用意しているのだろう。

ちなみに「Happy Shake」とは、バナナなどのフルーツと一緒に大麻の葉をミキサーに掛けている。「Happy Pizza」は、大麻の葉をバジルのように乗せたピザだそうだ。値段はノーマルの倍くらいで手頃。煙草を吸えない人がよく食べるということだが、吸うのに比べて調節が利かず、直接全量が吸収されるためかなり強力だと聞く。ハリウッドスターのマリリン・モンロー(諸説あり)やジョン・ベルーシなど、薬物の過剰服用で死んだ人も多いのだから。

彼女もピザを試してみたところ、1時間ほどしてガツーンとやってきたのはとんでもないバッドトリップだったらしい。「あんなのにハマるのは淋しい人たちですよ!」とまで言い切る。

ほかの人の話も様々だ。空が極彩色に見えたとか、少しの物音がいつまでも頭の中で反響したとかいうこともあれば、単に眠くなるだけだったという話もある。中には朦朧とした意識の中で「理性」が正気を取り戻そうと格闘して、そのうち気分が悪くなってしまっただけという人もいた。幸いにも、みんなそれほど深入りせずに済んでいるようだった。

宿に帰ると誰かが吸っていたのか、大麻独特のキナ臭さが廊下から私の部屋まで侵入していた。おいおい、昼間からドラッグ三昧か・・・ほかにもっとましなことが出来んのかい?その為だけにバンビエンとかラオス北部の町に滞在するのって、かなり勿体のうて淋しい旅やと思うんやけどなあ・・・。


大麻やLSDなどのドラッグについては、別にどうでもいいじゃないかと思う。煙草より身体に与える害は少ないらしいし、麻薬や覚醒剤のような習慣性や禁断症状もないから節度さえ守れば安全。伝説の映画「イージーライダー」や、「大麻は文化だ」と言った中島らもの小説、井上陽水の名曲「氷の世界」などはドラッグの力がなければ生まれなかっただろう。多分だが。

ドラッグ絶対禁止論者の中には「大麻を吸えば、より強力な物が欲しくなってやがて麻薬や覚醒剤に手を出すに違いない」などと言う人も多いが、それなら誰でも「ビールを飲めば、より強力な物が欲しくなってやがて泡盛やウオッカに手を出している」だろうか?「煙草を吸えば、より強力な物が欲しくなってやがてピースや葉巻に手を出している」だろうか?そんなことは有り得ないだろう。無理解も甚だしい。

だからと言ってこれらが「暴」やマフィアの収入源になっているのは事実で、それは絶たなければならない。どうせなら講習を受けた人だけが買える「免許制」とかにして国が販売したら?そうすれば東南アジアも少しは静かになるかも。100%有り得ない話だが。

え?で、お前は煙草が吸えん筈だからそのハッピーメニューを食べたのかって?残念ながらノーコメントとしておこう。まあ仮に食べたとしても、こんな公の場所で言える筈はないのだ。ご想像にお任せします。

水墨画のよう
山の向こうに日が沈む。月並みな表現だが水墨画のようで、とにかく絵になる。
仕事になれば真剣
まだあどけなさが残るノーイも、客が来れば一転、真剣な表情で注文を取っていた。

日本の遊びも好き
日本の遊びも好きなようで、日本人相手に「あっち向いてホイ」などを器用にこなす。

バンビエンの道
道には雛を従えたニワトリやアヒルが闊歩し、その脇を荷物運びのトラクターが行き交う。何ともゆったりした光景。

セパタクロウのコートが
町外れの野原で、子供たちが集まって遊んでいた。どうやらセパタクロウだ。ネットを超えてボール(竹でできた玉だが)を蹴り込んでいるのは、なかなか豪快。

沐浴の人たちが集まる
夕暮れのナムソン川には、沐浴の人たちが集まってくる。

ナムソン川でバスを洗車
メコンの流れの中にバスが浮かんでいた。流されたのかと思っていたら、なんと乗務員が出てきてブラシや布で洗車を始めたのだ。おいおい、バスも沐浴か?
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