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陽気なカム族のお姉ちゃんたち。


月15日。

今日はピーマイ・ラオの2日目。「ムー・ナオ」と言い、「大晦日と元旦の間の日」だそうである。


何が「間の日」なんだかよく分からんが、とにもかくにも朝から町なかは昨日より更にヒートアップしているようだ。

昨日までの戦闘でみんな疲れているだろうに、町を歩けば「ハッピーニューイヤー!(ラオス語でたぶんそう言っている)」と道端から家の二階から通りかかる車から思いっきり水を降り注いでくる。そやから!まだ新年になってへんちゅうねん!キミらいつまでこのノリでやるつもりなんかい!?

よく見ると、道で大喜びしながら水を撒いている中には欧米人の姿も多い。ラオス全土で行われるピーマイ・ラオの中でもここルアンパバーンは最も規模が大きく、しかも派手だということだが、それはただでさえ観光客の多いこの街で、ただでさえ陽気な欧米人たちがみんなここぞとばかりに大騒ぎするせいもあるのだろうと思った。

それに引き替え、日本人はこんな時でもひどく大人しい。私も含め、もっと楽しまねば。


さて、今日はルアンパバーンの目抜き通りでパレードが行われる。

ラオス最大のピーマイ・ラオだ。そこのパレードと言うからには艶めかしい衣装のお姉ちゃんや、リオのカーニバルのような腰をフリフリ踊るダンサーなどがさぞかし沢山来るやろう。それに「ミス・ルアンパバーン」なる美女が象に乗って行進するという。眼の保養とばかりに喜び勇んで出掛けてみた。

そこで待っていたのは艶めかしいお姉ちゃんたちの代わりに、オレンジ色の袈裟に身を包んで傘を差した僧侶の一団と、カラフルだが暑そうな衣装の少数民族の人たち、地上に光をもたらしたと言われる神に見立てた被り物部隊であった。

若い綺麗なお姉ちゃんたちが並んでいる一団もあったが、みんな「シン(ラオスの巻きスカート)」と「バービヤン(肩からたすき掛けにする布)」という、仏教行事の正装でがっちり固めている。その光沢を放つ衣装の綺麗さにはため息が出そうだが、みんな艶めかしさなどは一切ない。さすが日本と違って敬虔な仏教国だ。女性が無意味に肌を晒すなどあり得ないようだ。

そして、一部の少数民族の集団を除いて、みんな極めて静かに無言で行進しているではないか。道の両側で盛り上がっている人だかりからは遠慮なく水が降ってくるのだが、そんなことは意に介さず真面目くさった顔で黙々と歩いている。これが単なるお祭りではなく仏教の行事だということもあるのかもしれないが、ピーマイ・ラオで毎日繰り返されている大騒ぎから想像していた「派手なパレード」とは大違いだった。


で、その「ミス・ルアンパバーン」はどこにおるのだ?いろんなイベントで「ミス・~」と言えば「う~ん・・・確かに美人だが、周りにももっと美人がおるぞ。それにちょっと顔を爪でひっかいたら5mmくらいの厚さの化粧がベロッと落ちるのではないか?」という微妙なお姉ちゃんが多いのだが、ここはいかなるものか?

列の後ろまで歩いてゆくと、おったおった。「ミス・ルアンパバーン」が。ただし乗っているのは残念ながら本物の象ではなく、なんとトラックの上に据え付けられた象のハリボテだ。おかげで高すぎてそのお顔もよく見えず、ちょっとがっかり。
その足元に「準ミス(?)」6人を従えている。みんな確かに美人だがやはりがっちり正装で、更にちょっとがっかり。まあ、予想通りというか厚化粧で、周りの観客にもっと美人もいるということだけは確認できたのだが。
ただ、静かに笑みをたたえながら、伸ばした手から花びらを蒔いている姿は何か神々しいものを感じた。ひょっとしたら単なる美人ではなく、そういう雰囲気の女性を選んでいるのかいな?それなら納得がいく。

余談ながら、地上に光をもたらした神と言われる男の「プーニュー」と女の「ニャーニュー」が歩いていたが、でかいお面をつけてワラのようなものをまとったその姿は、まるで「秋田のなまはげ」である。これを被って「悪い子はいねぇが~!」と子供を追いかけ回してみたいものだ。


このパレードは、町なかにある大きなワット(寺院)から始まり、別の大きなワットに入って終わる。明日、今度は逆のコースで元のワットに戻るそうである。

そのワットの本堂の中では「ミス・ルアンパバーン」を交えて新年を祝う読経が行われていた。

ところが、しずしずと行われているその行事の周りでは観光客が群れをなしてカメラを構え、押すな押すなの大混雑である。普通はワットの本堂など土足厳禁、帽子も厳禁などという神聖極まる場所のはずだが、この日ばかりは大勢の観光客が土足で歩き回るわ、仏陀像の真ん前から「ミス」にカメラ構えるわ、お構いなし。おいおい、無礼講のピーマイ・ラオだが、仏陀に対しても無礼講でええんか!?なんぼなんでもそれはいかんやろう。

さすがにそのうち警備員もキレて追い出しにかかっていた。だいたいアイドルの撮影会ではないのである。

「ミス」たちが読経を終えて外に出ると、カメラを構えた集団も大挙して追いかけていった。一気に静かになった本堂では、地元の人たちがひざまづいてお参りを始めていた。


今日はいわば「ピーマイ・ラオの二つの顔」的なものを強く感じた。

あっちこっちで水を掛けまくる大騒ぎだけがクローズアップされているが、やはり敬虔な仏教国の行事だけあって、ただのお祭り騒ぎではないのである。水や粉や墨をあたりかまわず掛けまくって楽しむも、一方で仏陀への感謝も忘れていないのだ。

そう言えば、いつも通行人に思いっきり水を浴びせるのとは違って、僧侶の列にはまるで日本人がお墓を洗う時のように丁寧にコップや銀の器の水を掛けていた。そして参列している正装の女性の手には仏陀に供える花束があった。御輿には仏陀が祀られていた。


日本のほとんどの祭りは、今やスポンサー企業の宣伝や広告、そして観光客に媚びたイベントばっかりで、企業や観光客が主役になってしまった感がある。

しかしここラオスの祭りの主役は依然として、地元の人々と仏陀なのであろう。


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今日もトラックの上では、子供たちが手ぐすね引いて獲物を待っている。

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欧米人たちも、負けじと武器を仕入れている。

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やはり、僧侶にかける水には敬意と優しさがこもっているように見える。

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ずらっと並んだ僧侶。傘を差しているのが何となくお茶目。

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この暑さでは、僧侶ももっと頭から水をかぶりたいところやろう。

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女の子たちも、年に一度の晴れ姿。

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巻きスカートの「シン」にも、自慢の柄があるのだろう。

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屋根の中に控えるのは、ワットで一番の高僧なのだろうか。

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御輿を担ぐ男たち。この衣装は何を意味しているのだろう?謎だらけだ。

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パレードの横でも、気を抜けばすぐ水掛けの餌食になる。

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鮮やかな刺繍が施された衣装を着るのはモン族だ。

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対して、黒ずくめのシックな衣装を身にまとうのはカム族。

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救いの水と言うべきか、容赦無しに放水がくる。

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ミス・ルアンパバーンを追いかける人々。

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コンタックスT2なんぞで写真撮ってやがる。お前、実はボンボンやな?

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中学生くらいのガキどもは、徒党を組んで墨攻撃。こっちにゃ来るなよ!

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パレードは、ワットになだれ込む。

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ミスや準ミスたちが、儀式を行う。周りは黒山の人だかり。

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いつも屋台で家族と働いている女の子も、この日ばかりは綺麗に着飾っていた。

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パレードが終わっても、彼らのお祭りはこれからだ。

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やっぱり、欧米人が一番はしゃいでいる。
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